仮面ライダーシリーズ最新作として、9月1日から放送スタートする『仮面ライダーガヴ』(テレビ朝日系・毎週日曜9:00~)。シリーズ初となる「お菓子」をモチーフとするヒーローが誕生することで放送前から注目を集めている。異世界からやってきた青年ショウマは、初めて目にする色とりどりのお菓子に興味津々。お菓子を食べると眷属(けんぞく)・ゴチゾウを生み出し、そのパワーで仮面ライダーガヴへと変身することができる。ショウマは幸せな人間を攫おうとする怪物・グラニュートから、人々を守るため戦うという。一方、週刊誌やWEB記事などの原稿を書くフリーライターの青年・辛木田絆斗(からきだ・はんと)も、謎の怪物の情報を追ううちにショウマ=ガヴと接触し、やがて仮面ライダーヴァレンに変身することに。そして、何でも屋「はぴぱれ」を営んでいる、明るくノリのよいギャル社長・甘根幸果(あまね・さちか)もまた、ショウマや絆斗と深く関わっていく。
『仮面ライダーガヴ』放送開始を記念し、今回は、仮面ライダーガヴ/ショウマを演じる知念英和、仮面ライダーヴァレン/辛木田絆斗を演じる日野友輔、そして甘根幸果を演じる宮部のぞみのインタビュー(前編)をお届け。すでに数話分の撮影をこなし、チームワークもバッチリな3人が、和気あいあいとした雰囲気で座談会を繰り広げた。
出演決定に「崩れ落ちて涙を流しました」
――まず『仮面ライダーガヴ』の出演が決まったときのお気持ちから聞かせてください。
知念:マネージャーさんからのサプライズで知りました。ドアの向こうからいきなりクラッカーが鳴り、ケーキをいただいて(笑)。主演だよ、と聞いたときはまず「えっ!?」という驚きと、やっと決まったんだな……という感動が入り混じっていました。僕は昔からテレビっ子で、ずっと仮面ライダーに憧れていて、俳優を志してからは「いつか、仮面ライダーになりたい!」と、周囲の人たちに話していました。同級生や先生、知らない人にまで言い続けようと思っていたんです(笑)。夢が叶った瞬間のことをふりかえると、憧れの仮面ライダーになれる! という思いと、大きな作品に出させていただくからには、頑張るぞ! という気持ちで日々を過ごしていました。
日野:僕はマネージャーさんから「ドッキリ」を仕掛けられました(笑)。高校時代の同級生に藤井聡太棋士がいるので、彼が活躍をすると僕にコメントの依頼が来るという不思議な関係性がありまして(笑)。舞台の本番が終わった直後、また取材が来てるよと言われ、いつものようにコメントをしていたら、目の前のカンペに「2号ライダー役、決定」と書かれていて……、ええっ!? マジすか? と驚いて、その場に崩れ落ちて涙を流しました。僕もヒデ(知念)と同じく小さなころから仮面ライダーが大好きでしたし、ドラマや映画のオーディションや、大一番の仕事のときは『仮面ライダー電王』のオープニングを聴きながら行くというルーティンがあったんです。今回のオーディションもそうでした。だから、出演が決まったときは、それこそ「日曜の朝に俺、参上!」という気持ちになりましたね(笑)。子どものころから夢見ていたヒーローになれるうれしさ、そして重い責任と自覚を持って頑張っていきたいと思いました。
宮部:私もサプライズ発表でしたね。マネージャーさんから呼び出しがあって「何か怒られるのかな」なんて思ってたんですけど(笑)、そうしたら「ヒロイン決定!」って言われて……。その瞬間は頭が真っ白になり、信じられないという気持ちでした。これまでにも『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』のオーディションを受けていて、いろんな作品を観て研究をしたり、あちこちの神社の絵馬に「仮面ライダーのヒロインになれますように」と願いをかけていたりしましたから、決まったときはほんとうにうれしかったです! 実家の両親に電話をかけて「決まったよ」と伝えたら、母は涙ぐみながら「おめでとう」と言ってくれて、ふだん感情を表に出さないタイプの父までも「おお!!」と驚いてくれました(笑)。
思い出の仮面ライダーに「めっちゃ好きやん(笑)!」
――幼いころに好きだった『仮面ライダー』を教えてください。
知念:たくさんあるんですよ。世代的には『仮面ライダーW』、『仮面ライダーオーズ/〇〇〇』、『仮面ライダーフォーゼ』……。
日野:めっちゃ好きやん(笑)! 一番を決めるとしたら?
知念:みんな好きなので甲乙つけがたいけど、仮面ライダーオーズかな。もう子どもたちの間ですごい人気で、変身ベルト(オーズドライバー)が売り切れでどこにも並んでいなかったんです。クリスマスシーズン、祖父がお店に並んでくれて、ようやくゲットしたベルトをプレゼントしてもらった思い出があります。
日野:ライダー好きな気持ちが伝わってくるね~。
知念:(日野と宮部に)みんなの大好きなライダーは?
日野:僕はやっぱり『仮面ライダー電王』、そして『仮面ライダーキバ』あたりが好きでしたね。僕には兄がいるので、『仮面ライダークウガ』とか、生まれる前のライダーベルトがうちにあって、幼いころはそれで遊んでいたんです。初めて「自分のベルト」として買ってもらったのが、キバットベルトでした。キバって変身のとき、顔に独特な模様がうかぶでしょう。僕はあれを「鳥肌が立つ」感覚に似てるんじゃないかと思い込んでいて、頑張って鳥肌を立てる練習をしていました(笑)。
宮部:かわいい!
知念:練習して鳥肌が立つものなのかな~(笑)。
宮部:私も世代的には2人と同じくらいなのですが、8歳下の弟と一緒に観ていた『仮面ライダードライブ』や『仮面ライダーゴースト』に思い入れがありますね。『ドライブ』のヒロイン・内田理央(詩島霧子役)さんはすごくしっかりして強いイメージがあり、あんなヒロインになれたらいいなと憧れていました。