阪急交通社は8月29日、「紅葉の名所ランキング」を発表した。調査は2024年7月10日~7月19日、全国の20代以上の男女549名を対象にインターネットで行われた。

  • 紅葉の名所ランキング

紅葉の名所を挙げた上で、「一度は行ってみたいと思う紅葉の名所を全てお選びください」と質問したところ、以下のような結果となった。

  • 紅葉の名所ランキング

紅葉の名所の1位に輝いたのは、「日光(栃木県)」(27.0%)だった。2位以下を大きく引き離し、3割近くの人に選ばれる結果となった。

  • 1位 日光(栃木県)

紅葉の名所としてメディアなどでも頻繁に取り上げられている栃木県の日光。特に人気スポットとして名高いのが、「いろは坂」と呼ばれる観光道路。日光市街と中禅寺湖・奥日光を結ぶいろは坂は、標高差が440m、急カーブが48ヶ所もある。標高によって色づき方が異なる紅葉は絵画のように美しく、展望台からも圧巻の景観が楽しめる。そのほか、中禅寺湖周辺や華厳の滝なども紅葉スポットとして有名で、湖面に映る紅葉や滝と紅葉の組み合わせなどの絶景を満喫できる。例年の見頃は9月下旬~11月中旬。

  • 2位 京都(京都府)

2位には「京都(京都府)」がランクインした。日本を代表する紅葉の名所として、長年多くの人々を魅了してきた古都・京都。なかでも人気のエリアは、繁華街からのアクセスがよい東山エリア。永観堂や南禅寺、世界遺産の清水寺など、数多くの紅葉の名所が集中している。ライトアップされるスポットも多く、幻想的な紅葉の風景を堪能できる。また、渡月橋があり、嵯峨野トロッコ列車からの眺めもすばらしい嵐山エリアも人気。例年の見頃は11月中旬~12月上旬。

  • 2位 知床五湖(北海道)

同率2位には「知床五湖(北海道)」がランクインした。北海道の知床半島にある知床五湖は、手つかずの大自然を満喫できる紅葉の名所。湖面に映る色とりどりの紅葉と壮大な知床連山は、ここでしか見られない絶景。気軽な散策ルートである高架木道や、自然と直接触れ合える地上遊歩道を使って、鮮やかな紅葉と緑の針葉樹のコントラストを楽しめる。例年の見頃は9月下旬~10月中旬。

  • 4位 高千穂峡(宮崎県)

4位は「高千穂峡(宮崎県)」。宮崎県の高千穂峡は、阿蘇山の噴火によって形成された深さが約100mにもなる渓谷で、日本神話の舞台としても知られる神秘的な場所。荒々しい岸壁に色づく紅葉と、澄んだ五ヶ瀬川の流れが織りなす景観は圧巻の美しさ。特に有名な真名井の滝周辺では、滝の飛沫と紅葉の調和による幻想的な風景を堪能できる。渓谷に沿って整備された遊歩道からはもちろん、ボートに乗って紅葉を楽しむこともできる。例年の見頃は11月上旬~11月下旬。

  • 5位 札幌(北海道)

5位は「札幌(北海道)」。都会のオアシスとして親しまれている大通公園では、毎年色とりどりの紅葉が見られる。紅葉とさっぽろテレビ塔のコラボレーションなど、都市建造物と共存した景観が楽しめる。また、北海道大学では約380mにわたり黄金のイチョウ並木が続き、中島公園では日本庭園や池の周りを彩る見事な紅葉が楽しめる。札幌もいわ山ロープウェイに乗れば、眼下に広がる紅葉の絶景を堪能できる。例年の見頃は10月中旬~10月下旬。

  • 6位 兼六園(石川県)

6位は「兼六園(石川県)」。石川県金沢市にある兼六園は、日本三名園のひとつとして知られる歴史ある庭園。紅葉の時期には園内全体が色鮮やかな風景となり、趣のある景観を楽しめる。特に、霞ヶ池の水面に映る色とりどりの紅葉や、別名「紅葉山」と呼ばれる山崎山の景観は、多くの観光客を魅了している。夜間にはライトアップも行われており、昼間とはまた違った幻想的な風景が楽しめる。例年の見頃は11月中旬~11月下旬。

  • 7位 鎌倉(神奈川県) 写真提供:鎌倉市観光協会

7位は「鎌倉(神奈川県)」。鎌倉には多くの神社仏閣が点在し、古都ならではの景観のなか紅葉を楽しめる場所として人気を博している。中でも注目を集めるスポットのひとつが、13mの大仏を囲むように色づく紅葉が見られる高徳院。国宝の大仏と鮮やかな紅葉の共存は、見事な美しさ。また「紅天井」と呼ばれるほどの紅葉が楽しめる鎌倉宮や、丸窓から覗く紅葉が印象的な明月院など、趣のある見どころが揃っている。例年の見頃は11月中旬~12月中旬。

  • 7位 大雪山(北海道)

同率7位には「大雪山(北海道)」がランクイン。大雪山は北海道の中央に位置する山々の総称で、道内最高峰の旭岳や黒岳などが含まれる。「日本で最も早く紅葉が楽しめる場所」ともいわれており、山頂付近が色づき始めるのは8月下旬頃から。山々から層雲峡温泉街まで、豊富な見どころが揃う。旭岳ではロープウェイに乗り空中から圧巻の紅葉のパノラマを望むことが可能で、広大な山々が色鮮やかに染まった、北海道ならではの景色を満喫できる。周辺には温泉地が豊富で、紅葉狩りと温泉を組み合わせた旅行プランを立てられる点も魅力のひとつ。例年の見頃は9月上旬~9月下旬。

  • 9位 箱根(神奈川県)

9位は「箱根(神奈川県)」だった。首都圏からアクセスしやすい立地も魅力的な、神奈川県の箱根。逆さ富士でも有名な芦ノ湖畔では、水面に映る富士山と色とりどりの紅葉が織りなす絶景を楽しめる。周囲を散策するのはもちろん、遊覧船に乗って紅葉狩りをすることも。箱根ロープウェイから見下ろす秋色に染まった山々や、箱根登山鉄道から望める色鮮やかな紅葉なども外せない絶景のひとつ。箱根登山鉄道の名所である早川橋梁は特に有名なスポットで、鮮やかに色づいた渓谷の風景が眼下に広がる。例年の見頃は10月下旬~11月中旬。

  • 10位 十和田湖(青森県)

10位は「十和田湖(青森県)」。青森県と秋田県にまたがっている十和田湖は、火山活動によって形成されたカルデラ湖として知られている。周囲46kmにもおよぶ広大な湖は、秋になると鮮やかな紅葉に包まれる。いくつかある展望所の中でも、特に人気なのが紫明亭展望台。十和田湖がハート型に見えるパワースポットとなっている場所で、高台から紅葉と湖のすばらしい景観を堪能できる。また、遊覧船に乗れば、絵画のように美しい紅葉とそびえ立つ断崖絶壁のコントラストが湖上から楽しめる。例年の見頃は10月中旬~10月下旬。