JR各社は19日、お盆期間(2024年8月9~18日)の利用状況について発表した。新幹線・在来線の利用状況に関して、昨年の段階でコロナ禍前の2018年に近い水準まで回復したこともあり、2018年比を発表したのはJR東海のみだった。

  • 東海道・山陽新幹線「のぞみ」などに使用されるN700S

2024年度のお盆期間は、新幹線・在来線ともに「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の発表をはじめ、7月25日に発生した東北地方での大雨や、台風5・7号の影響により、一部線区で運休が発生したほか、旅行・帰省を控えた利用者が見られたとのこと。

JR東海は、お盆期間に「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の発表と台風7号の影響により、新幹線・在来線ともに遅れや運休が発生したと説明。東海道新幹線の利用者数は362万5,000人、前年比107%・2018年比93%となった。

JR西日本は山陽新幹線について、利用者数180万8,000人で前年比107%と発表。北陸新幹線は、利用者数39万7,000人で前年比126%。北陸方面の在来線特急「しらさぎ」は利用者数4万1,000人で前年比60%。特急「サンダーバード」は利用者数21万9,000人で前年比108%となった。関西空港線など走行する特急「はるか」は利用者数11万6,000人で前年比125%となった。

JR四国はお盆期間の利用状況について、瀬戸大橋線が27万1,400人で前年比107%、主要3線区(予讃線・土讃線・高徳線)が12万4,200人で前年比109%と発表。JR九州は九州新幹線(博多~熊本間)について、お盆期間は37万4,000人が利用して前年比105.4%、西九州新幹線(武雄温泉~長崎)については9万4,000人が利用し、前年比108.4%と発表した。

  • 東北・北海道新幹線「はやぶさ」などに使用されるE5系

JR東日本では、7月25日に発生した東北地方での大雨、台風5・7号の影響により、旅行や帰省を控えた利用者も一部見られたが、前年を上回る利用状況になったと発表。ただし、台風5・7号に伴う強風や大雨の影響により、各線区で運休が発生したという。

お盆期間中、東北新幹線の大宮~宇都宮間・古川~北上間は利用者数198万3,000人で前年比104%、盛岡~八戸間は利用者数30万9,000人で前年比110%。上越新幹線(大宮~高崎間)は利用者数128万3,000人で前年比110%、北陸新幹線(高崎~軽井沢間)は利用者数74万5,000人で前年比115%、秋田新幹線(盛岡~田沢湖間)は利用者数8万9,000人で前年比104%、山形新幹線(福島~米沢間)は、利用者数11万3,000人で前年比101%となった。成田空港駅発着の特急「成田エクスプレス」は、お盆期間に13万8,000人が利用し、前年比99%とのこと。

JR北海道はお盆期間の利用状況について、都市間輸送実績は各線区で前年を上回ったと発表。駅利用実績は、新千歳空港駅で前年を上回ったが、札幌駅では前年を下回ったという。北海道新幹線(新青森~新函館北斗間)は利用者数10万6,300人で前年比132%。在来線(主要4線区特急列車)は29万9,800人が利用し、前年比116%となった。