元プロ野球選手で野球解説者の五十嵐亮太氏が2日、YouTubeチャンネル『ダグアウト!!!』で公開された動画「ソフトバンク9連敗中に秋山監督からもらった忘れられない言葉とは!? 2004年の分配ドラフト、当時の心境を近藤が語る!」に登場。優勝目前で押し出しを連発した際に、当時の秋山幸二監督からかけられた言葉を明かした。

  • 五十嵐亮太氏 =BSJapanext提供

古田敦也氏や高津臣吾氏からも激励のメール

2014年、78勝60敗6分でパ・リーグを制し、日本シリーズでも阪神に勝利して日本一を成し遂げたソフトバンク。五十嵐氏も63試合で防御率1.52、44ホールドをあげるなど獅子奮迅の活躍をするも、9月25日の楽天戦では4つの押し出しで4失点と大乱調で、チームとしても自力優勝の可能性が消滅することとなっていた。

五十嵐氏は「楽天戦でアウト一個取れたか取れないかぐらいで降板した試合があって」「その時に『あ、やっちゃったな』『優勝なくなったら、俺の責任かなり大きいな』と思って」と当時の心境に触れつつ、「当時、古田さんとか高津さんとかも、僕が押し出し3つか4つやったのを知ってメールくれるんですよ。『お前、今回ちょっと大変だったけど頑張れ』みたいなメッセージをくれて」と、元チームメイトである古田敦也氏や、高津臣吾氏からも激励のメールが来ていたことを打ち明ける。

しかし、「そういうメッセージが来れば来るほど、『本当にやってしまったんだな……』って。普段くれない人がって」「ありがたいけど、結局それは追い打ちで、『そうだよな……』ってなって」と余計に自分を追い込んでしまったという。

そんななか、「でも、その日の試合直後に秋山さんに呼ばれて。2軍行きはないと思ったけど、何を言われるかなと思ったら『お前、大丈夫だよ』『今日はこうだったけど、ちょっとしたことだし、こういうこともあるから。今までやってたんだから、そのままいってくれよ』って感じで言われて」と回想。「やばいってなった時、監督の言葉って(大きい)」「メッセージとかより、呼んでくれることとか、声をかけてもらえるだけでも僕の中では十分で」としみじみと語りつつ、その後の奮起にもつながったと振り返っていた。

【編集部MEMO】
『ダグアウト!!!』(BSJapanext 毎週火曜22:00〜)は、プロ野球選手・OBたちが「ダグアウト」(試合中に監督や選手が待機するベンチ)で話すような球界のアレコレを語る野球トークバラエティ番組。自分が一緒にプレーしたい選手を選ぶ「俺のベスト9」、子どもたちからの野球に関するさまざまな質問にゲストが直球で答えていくコーナー「教えて! 野Q塾」など、野球好きにはたまらない企画が見どころ。