2006年、映画『紀子の食卓』でデビュー以来、20年近く第一線を走り続けている吉高由里子。ドラマや映画、CMなど、その姿を見ない日はないほどの活躍ぶりです。

今回はマイナビニュース会員403人に吉高由里子が出演するドラマ作品について聞きました。その結果をランキング形式でご紹介します。

吉高由里子出演ドラマの人気ランキング

  • 1位:ガリレオ2(15.0%)
  • 2位:東京タラレバ娘(12.7%)
  • 3位:連続テレビ小説 花子とアン(9.9%)
  • 4位:最愛(8.2%)
  • 4位:大河ドラマ 光る君へ(8.2%)
  • 6位:大河ドラマ 篤姫(5.1%)
  • 7位:わたし、定時で帰ります。(4.8%)
  • 8位:星降る夜に(4.2%)
  • 9位:危険なビーナス(2.5%)
  • 10位:時効警察(2.3%)
  • 10位:ほんとにあった怖い話 血ぬられた旅館(2.3%)
  • 10位:私が恋愛できない理由(2.3%)

続いてはトップ10までの作品概要とアンケート回答者のコメントを一部紹介します

1位:『ガリレオ2』(15.0%)

『ガリレオ』は、東野圭吾の連作推理小説『ガリレオ』シリーズを原作とした、フジテレビ製作のテレビドラマシリーズ。2007年に第1シーズンが放送されました。

福山雅治演じる帝都大学理工学部物理学科教授・湯川学(ゆかわ・まなぶ)が、警察の依頼を受けて、明晰な頭脳で様々な超常現象を解明し、事件を解決していくというストーリーです。

吉高由里子は、2013年放送開始の第2シーズンから登場。それまで湯川とバディを組んでいた柴咲コウ演じる新人女性刑事・内海薫(うつみ・かおる)に代わり、新たに相棒となる岸谷美砂(きしたに・みさ)役に挑んでいます。

大人気シリーズの、しかも大人気のキャラクターの後任という難しい役どころを担った吉高由里子。寄せられたコメントにも、福山雅治との軽妙なやり取りのほか、大役を堂々と演じ切ったその演技力に賞賛の声が集まっています。

ユーザーコメント

  • 「ガリレオは好きなので、出ていて嬉しかった」(男性)

  • 「好きなドラマであるのと、ヒロインを引き継いでも変わることなく面白かったから」(男性)

  • 「新米刑事役が可愛く、似合っていました。好感度が上がりました」(男性)

  • 「福山雅治とのやりとりで、吉高がツッコミをするところがとてもおもしろい」(男性)

  • 「一つに絞るのは難しいが、ドラマ自体面白かったし、ツンデレキャラでとても可愛いなと思った」(男性)

  • 「いろんな役ができるんだなーって思った」(女性)

  • 「ドラマも映画もSPも全部見ていて大好きで、柴咲コウじゃないのは不安だったけど、吉高ちゃんとのコンビも悪くなかったし、面白かった」(女性)

  • 「自己のスタイルも貫きながらも、湯川教授のひらめきに導かれるところが、パート1の柴咲コウさんとまた違った形で好印象だった」(男性)

2位:『東京タラレバ娘』(12.7%)

『東京タラレバ娘』は、東村アキコのマンガ作品を原作としたテレビドラマ。2017年に日本テレビ系にて放送されました。「タラレバばかり言ってたらこんな歳になってしまった」="タラレバ女"の日常をコメディタッチで描いています。

主人公は、吉高由里子演じるフリーの脚本家・鎌田倫子(かまた・りんこ)、榮倉奈々演じるネイルサロン経営者・山川香(やまかわ・かおり)、大島優子演じる原宿の裏通りにある大衆居酒屋「呑んべえ」の看板娘・鳥居小雪(とりい・かおり)のアラサー3人組。いつのものように「呑んべえ」に集い、愚痴をこぼす彼女たちでしたが、ある日突然、金髪の美青年に「このタラレバ女!」と言い放たれてしまいます……。

ユーザーからは、吉高由里子をはじめとする3人娘のキャラクターと、そのコンビネーションの良さを好感するコメントが多く見られました。役柄から透ける、吉高の素の性格を感じ取った人もいたようです。

ユーザーコメント

  • 「本人のキャラとキャラクターが合っていて違和感なくて、演技も素晴らしかったですね」(男性)

  • 「『東京タラレバ娘』は吉高さんらしい役で、とてもぴったりな印象だったのでよく覚えてます」(男性)

  • 「吉高由里子、大島優子、榮倉奈々3人の掛け合いが漫画ベースで展開して楽しめた」(男性)

  • 「3人の女優さんそれぞれの掛け合いが好きで楽しく見れた中、吉高さんの自然な感じが良かった」(男性)

  • 「3人の女子それぞれの生き方というか出来事が、ゴチャゴチャしながらも生活する姿が現実と重なって面白かった」(男性)

  • 「あまり少女マンガ原作の作品は見ないのですが、この作品は3人の方の演技がとても上手で、楽しく見れたのが印象的でした」(男性)

  • 「綺麗なのにボケることのできる面白い女優」(男性)

3位:『連続テレビ小説 花子とアン』(9.9%)

『花子とアン』は2014年度上半期放送、NHK「連続テレビ小説」の第90作目。カナダの作家、L・M・モンゴメリの長編小説『赤毛のアン』の翻訳者である村岡花子(むらおか・はなこ)の半生を描いたフィクション作品です。吉高由里子は、主人公・村岡花子を演じました。

明治期、山梨県・甲府の貧しい小作農家の長女として生まれた村岡花子(旧名・安東はな)。苦労の末に英語力を身につけ、大正・昭和と翻訳家への道を歩みます。そして、彼女が戦中に命がけで守り抜いた翻訳途中の"Anne of Green Gables"の原書は、のちに『赤毛のアン』としてベストセラーとなります。

注目度が高いNHK「連続テレビ小説」の主役を演じたことで、吉高由里子の名を一躍有名にした本作。ユーザーからは芯が強く、自立した女性の凛とした姿を見せてくれた彼女の演技に、高い評価が寄せられています。

ユーザーコメント

  • 「代表作だと思う。毎朝ちゃんと見ていた」(男性)

  • 「強くしっかりした役柄が合っていて、カッコいいと思いました」(女性)

  • 「自立した女性を演じていてカッコよく、他の俳優さんもよかったし、面白くて毎回観ていた」(女性)

  • 「彼女の新境地開拓になった作品だと思います」(女性)

  • 「この辺りで落ち着いた芝居も見せるようになったのが印象的だった」(女性)

4位:『最愛』(8.2%)

『最愛』は2021年、TBSテレビ系「金曜ドラマ」枠で放送されたサスペンスドラマ。

吉高由里子は、主人公の実業家・真田梨央(さなだ・りお)を演じています。梨央は、「世界を変える30代の社長」に選ばれ、世間から注目される存在。その一方で、過去の失踪事件から現在の連続殺人に至る一連の事件の重要参考人でもあります。

梨央の初恋の相手であり、事件の真相を追う刑事・宮崎大輝(みやざき・だいき)を松下洸平、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士・加瀬賢一郎(かせ・けんいちろう)を井浦新、そして梨央の異母弟で、事故による記憶障害を持つ朝宮優(あさみや・ゆう)を高橋文哉が演じています。

本作での吉高由里子は、連続殺人事件の重要参考人となった女性実業家という難しい役どころを好演。コメントでも、その高い演技力を絶賛する声が多数寄せられました。

ユーザーコメント

  • 「せつないストーリーが泣けました」(女性)

  • 「最高のサスペンスで見ごたえがあったし、吉高由里子の演技が良かった」(女性)

  • 「迫真の演技が良かったです。感動するドラマでした」(女性)

  • 「好きな役者さんで、好きな作品が多い中、迷いましたが『最愛』。内容も良かった」(女性)

  • 「曲もいい! ストーリーは感動が多かった。終わったら『最愛』ロスがすごかった。大ちゃんとりおのストーリー最高でした。松下洸平さん、吉高由里子さんお似合いです!」(女性)

4位:『光る君へ』(8.2%)

『光る君へ』は2024年放送の、NHK大河ドラマ第63作。平安時代を舞台に、世界最古の女性文学といわれる『源氏物語』を著した紫式部の生涯を描いています。吉高由里子は、主人公である紫式部役を務めました。

のちに『源氏物語』の作者・紫式部となる"まひろ"は、幼いころから学問好きで好奇心旺盛。友人や恋人との交流や朝廷内の権力闘争、身近な人たちの理不尽な死などを通じて自身の生きる意味を模索し、やがて文学の持つ力に目覚めていきます。

本作で吉高由里子が演じたのは、歴史上の偉人である紫式部という難しい役柄。寄せられた感想では、「演技がとても上手で引き込まれた」「主演で、演技が光っている」「紫式部を見事に演じて好感がもてる」など、その魅力的な人物描写が高く評価されています。

ユーザーコメント

  • 「平安時代の着物や髪型がとても似合っている。初めて大河にハマって見ている」(女性)

  • 「絵巻物でしか見た事のない平安時代の人物に、命の息吹を吹き込んでくれた」(男性)

  • 「リアルタイムで毎週欠かさず観ている唯一のドラマであり、まひろの役をとても魅力的かつ違和感なく演じられていると思う」(男性)

  • 「断然、存在感がある作品ですね。大河主演はかなり評価が分かれると思いますが、半年たっての存在感は素晴らしいものがあると思います、後半もとても期待してみてます」(男性)

6位:『大河ドラマ 篤姫』(5.1%)

『篤姫』は2008年に放送された、47作目のNHK大河ドラマ。宮尾登美子の小説『天璋院篤姫』を原作に、 宮﨑あおい演じる江戸幕府13代将軍・徳川家定の正室である篤姫(天璋院)を主人公とした作品です。

江戸末期、諸外国からの脅威に混迷を深める日本。篤姫は、薩摩藩島津家の分家の生まれながら、徳川13代将軍・徳川家定の正室となります。夫の急死後、出家して天璋院となり、江戸城無血開城に尽力することに。“薩摩おごじょ”=篤姫の波乱万丈の生涯を描いた作品となっています。

本作で吉高由里子が演じたのは島津氏29代当主、島津忠教の娘・於哲(おてつ)。御一門家(御三家・御三卿・御家門)の娘たちの中でも器量良しの姫だったとされています。記念すべき大河ドラマ初出演となった本作。ユーザーからは、「役に合っている」「可愛い」などの声が届いています。

ユーザーコメント

  • 「迫力ある演技だった」(男性)

  • 「役がよく似合っていたから」(男性)

  • 「於哲が可愛くて素敵だった」(女性)

7位:『わたし、定時で帰ります。』(4.8%)

『わたし、定時で帰ります。』は朱野帰子の同名の小説シリーズを原作としたテレビドラマ。2019年、TBSテレビ「火曜ドラマ」にて放送されました。吉高由里子演じる東山結衣(ひがしやま・ゆい)は、ソフトウェア会社のディレクター。過去のとあるトラウマにより、「必ず定時で帰る」というモットーを貫いています。

そんな彼女は、上司であり、ワーカホリックの元婚約者、向井理演じる種田晃太郎(たねだ・こうたろう)から、新しくスタートするプロジェクトのチーフとなることを要請されます。ですが、そのプロジェクト、労働基準法無視の、なにやらブラックな匂いが漂うシロモノでした……

「働き方新時代」をテーマに掲げた本作。吉高由里子が演じたキャラも含め、ユーザーからは「共感できる内容」「現代に合っているドラマ」「仕事をてきぱきする主人公に魅力を感じたし、共感した」など、その時代性に共感を寄せるコメントが多くありました。

ユーザーコメント

  • 「ストーリーがとてもよく、役柄もマッチしていてとても面白かった」(男性)

  • 「初めて見たときに、非常に面白いと感じた。彼女のキャラクターが良かったです」(男性)

  • 「女子社員としてしっかり仕事をし、無駄な残業をやらない姿勢の演技が良かった」(男性)

8位:『星降る夜に』(4.2%)

『星降る夜に』は2023年、テレビ朝日系「火曜9時枠の連続ドラマ」枠にて放送されたテレビドラマ。

吉高由里が演じるのは、のどかな海街にある産婦人科医院に勤める医師・雪宮鈴(ゆきみや・すず)。彼女には、かつて緊急要請で対応した妊婦が子宮破裂と出血性ショックで亡くなり、新生児は助かったものの、訴訟にまで至ったという過去があります。

鈴はある日、息抜きで訪れたキャンプ場で、柊一星(ひいらぎ・いっせい)と出会います。北村匠海が演じる一星は、生まれつき耳が聴こえないという障害を抱えながらも人生を謳歌。一星とのふれあいを通して、誰にも弱音を言えぬまま、孤独な生活を送っていた鈴の心は次第に開かれていきます。

ユーザーからは、「年下との恋愛模様が楽しかった」「役柄が可愛かった」「キャスティングがよかった」など、ぴたりと決まった配役を評価する声がありました。

ユーザーコメント

  • 「彼女も北村匠海も好きだったので、印象にあります」(男性)

  • 「大人の女性の恋を描いた話で、不釣り合いに見えた二人が次第に交わり合っていく。じっくりと感動しながら見れました」(男性)

9位:『危険なビーナス』(2.5%)

『危険なビーナス』は、東野圭吾の同名ミステリー小説を原作としたラブサスペンスドラマ。2020年、TBS系「日曜劇場」枠で放送されました。主演は妻夫木聡、ヒロインを吉高由里子が務めています。

妻夫木聡演じる手島伯朗(てしま・はくろう)は、池田動物病院で院長代理を務める独身の獣医師。彼は異父弟で資産家である明人の失踪をきっかけに、明人の妻と名乗る謎の美女、矢神楓(やがみ・かえで)と出会います。

吉高由里子が演じる楓は、明るくしたたかで、ミステリアスな女性。伯朗は、彼女の“危険な”魅⼒に翻弄されながらも明人を追い、やがて残された30憶の遺産を巡る争いにも巻き込まれていきます。

本作へは、「ストーリーがよかった」「はらはらする感じが好き」「大人の色気が出てきたなと感じた」など、物語と彼女の役作りの両面で支持する声が挙がっています。

ユーザーコメント

  • 「妻夫木聡さんとの駆け引きが上手だった」(女性)

  • 「ドラマが面白かったのと、どこか陰のある演技が良かった」(男性)

10位:『時効警察』(2.3%)

『時効警察』は2006年、テレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠で放送されたコメディミステリードラマ。

時効が成立した未解決事件を“趣味で"捜査する、総武署時効管理課の警察官・霧山修一朗(きりやま・しゅういちろう)をオダギリジョーが、ヒロイン・三日月(みかづき)しずかを麻生久美子が演じています。

吉高由里子は、第六話「恋の時効は2月14日であるか否かはあなた次第」にゲスト出演。森口瑤子演じる、15年前に夫を殺害し、顔を変え逃亡しているスナックのママ・レイコの娘、女子高生の真弓を演じています。

吉高由里子の、デビュー間もない初々しい姿が確認できる本作。ユーザーからは、「かっこいい演技だった」「吉高さんはもちろん、他の出演者の人たちも好きだったので」「とても面白いドラマで大好き」などのコメントがありました。

ユーザーコメント

  • 「ポップでおしゃれな感じがしたドラマだったから」(男性)

10位:『ほんとにあった怖い話 血ぬられた旅館』(2.3%)

『ほんとにあった怖い話 血ぬられた旅館』は、フジテレビのテレビドラマ『ほんとにあった怖い話』(通称『ほん怖』)シリーズの一作。本作は「冬の特別編2009 芸能界緊急除霊スペシャル」として、2009年2月3日にオンエアされました

吉高由里子演じる安田萌(やすだ・もえ)は、格安の温泉旅行に友人を誘います。案内された部屋にはついたてがあり、萌がその裏をのぞくと、そこにはシミだらけのベッドが……。

ユーザーからは「怖い話の主役を見事に演じていた」などのコメントがありました。

ユーザーコメント

  • 「怖がっている演技が上手いと思う」(男性)

10位:『私が恋愛できない理由』(2.3%)

『私が恋愛できない理由』は2011年、フジテレビ系列の月9枠で放送されたテレビドラマ。主人公・藤井恵美(ふじい・えみ)を香里奈が演じました。「恋愛超氷河期」に生きる"恋愛できない女性たち"が、直面する様々な悩みをぶつけ合い、幸せを模索するラブストーリーです。

ファッションやコスメには無頓着、男性ばかりのイベント照明会社で現場仕事をこなす恵美。吉高由里子は、恵美の高校演劇部の後輩で、就職活動に失敗し、留年を選んだ小倉咲(おぐら・さき)を演じています。

勝気な性格で男には不自由していないものの、プライドが高く、本気の恋ができない萌。ユーザーからは、「演技がとてもうまく、楽しめる」「独特のものを持った稀有な女優」などの評価がありました。

ユーザーコメント

  • 「何回も見返したくらい好き」(女性)

吉高由里子が出演したドラマランキングのまとめ

初期には、その天真爛漫なキャラから、ややトリッキーな存在にも見られがちだった吉高由里子。しかし、デビュー当初から演技力に対する評価は高く、映画祭での数々の受賞歴などその実力は折り紙つきです。出演作も幅広く、難しい役どころに果敢にチャレンジする姿勢は一貫しています。

今回のアンケートでも、その演技力の高さ、役作りの確かさ、個性あふれるキャラクターの魅力など賞賛の声が集まっています。

現在放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』の主役も務め、その活動がますます注目される彼女。今後も目の離せない存在となりそうです。

調査時期: 2024年7月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計403人(男性:291人、女性:112人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート