アストンマーティンの世界38台限定モデル「Valiant」(ヴァリアント)が日本に上陸した。「アストンマーティン青山ハウス」(東京都港区)で8月30日まで展示中だ。F1ドライバーの個人的な依頼がきっかけで誕生したスペシャルな1台だが、まだ買えるのか? 実物を拝見してきた。

  • アストンマーティン「ヴァリアント」

    アストンマーティン「ヴァリアント」が日本に降臨!

値段と販売状況を問い合わせてみた

ヴァリアントはアストンマーティンのビスポーク・サービス「Q by Aston Martin」が手掛けた特別な1台。ベース車両は、アストンマーティンが110周年を記念して製作した110台限定モデルの「ヴァラー」(Valour)だ。アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのドライバーであるフェルナンド・アロンソの「軽量で過激さを増した、レーシングカーの要素を取り入れたヴァラーが欲しい」という個人的な依頼が誕生のきっかけとなった。

搭載するのは最高出力745PS、最大トルク753Nmの5.2リッターV型12気筒ツインターボエンジン。組み合わせるのは6速マニュアルトランスミッション(MT)だ。完全な公道使用でありながら、サーキットで最高のパフォーマンスを発揮することを狙って開発したというのが同社の説明である。

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  • カーボンファイバーを多用したボディは迫力満点

本格的なサーキット走行を想定し、ヴァリアントには軽量化やシャシー調整など数々のユニークな技術がちりばめられている。3Dプリンター製作のリアサブフレームを採用することにより、剛性を下げることなく3kgの重量削減を実現。マグネシウム製トルクチューブを採用することで車両中央部の質量を8.6kg削減しているとのことだ。

マルチマティック社製アダプティブ・スプール・バルブ(ASV)ダンパーを装着していることもヴァリアントの大きな特徴。乗り心地とハンドリング特性をほぼ無限に調整できる最新のサスペンション技術で、公道仕様のクルマでありながら、モータースポーツ級のダンピング制御およびオペレーション制御が可能となる。

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  • このクルマがMT車だと聞いて驚いたのだが、車内を見ると、トランスミッション・トンネルの内部が一部見える構造になっていた

ヴァリアントは世界38台の限定生産で、すでに完売しているとのこと。グローバルの販売割り当ては決まっているそうだが、日本に何台が入ってくるのか(そもそも入ってくるのか)、そしてヴァリアントがいくらなのかについては、問い合わせたが教えてもらえなかった。納車は2024年第4半期に始まる。

実物はアストンマーティン青山ハウスで見ることができる。展示は8月30日まで。この店舗は水曜定休で、8月11日~8月15日は夏季休業とのことだ。

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