ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」を運営する17LIVEが19日より、主に台湾をはじめとする東アジアエリアを対象に、多くの人に影響力を持つ販売に特化した専門家やインフルエンサー(以下、KOL)とのマッチングが可能な新たな越境ライブコマースサービスとして、「HandsUP Crossborder」の提供を開始する。

  • 「HandsUP Crossborder」

商品の個包装や保管、配送は全てKOLが担当

「HandsUP Crossborder」は、日本の商品を台湾の視聴者に紹介する「越境ライブコマース」を希望するクライアントと、同社が独自に契約を行う1,300名以上の東アジア・東南アジアのKOLとのマッチングを可能にするサービス。クライアントが自社商品の情報をプラットフォーム上に登録を行うと、該当の商品に関心を持ったKOLがサービス上で応募。その後、KOLの販売データを保有している同社が、応募したKOLの中からクライアントのリクエストや商品に合致するKOLを厳選し、マッチングが成立したKOLが専属スタッフによるサポートのもと、商品を販売する。

これまで海外のユーザーへ商品販売を行う際、購入者への配送料や関税、実施費用をはじめとしたコストに加えて、海外発送や言語・現地の法律対応などのリソース問題、海外向けプロモーションのノウハウ不足などが大きなハードルとなり、越境施策参入への大きな障壁となっていた。本サービスでは、専属のコンサルティングチームがサポートを行うほか、商品の個包装や保管、配送は全てKOLが担当。 KOLとの煩雑なコミュニケーションは専属スタッフが対応することで、コマースの工程において大半の部分を低コスト・追加オペレーションなしで実施することが可能となる。加えて、KOLとのマッチングは同社による厳選なる審査のもと行われるため、クライアントの商品に最適なKOLによる販売が可能となり、エンゲージメントの高い販売を行うことができる。

同社が契約しているKOLは、これまでに実施したキャンペーンなどの施策における1施策あたりの平均売上額が1,800,000円、売上上位100人の平均物販月商は3,000万円、年間総売上は500億円以上と、ライブコマースにおいて高い実績を誇っている。そのほかにも、KOLが抱える総フォロワー数は1,600万人以上に上り大きな影響力を有するほか、案件受諾率は80%以上となっており、万全の体制で国外に販路を拡大したいクライアントをサポートする。

17LIVE ライブコマース事業責任者の村井宏海氏のコメントは以下の通り。

村井宏海氏

当社では、世界のEC市場規模は年々拡大する一方、国内EC市場の成長は鈍化していると見ており、その点を課題として捉えています。このような状況において、これまでの国内向けマーケティング施策に取り組むクライアントの皆様の支援に加えて、海外に販路を拡大したいクライアントの皆様をサポートすべく、「HandsUP Crossborder」を始動するはこびとなりました。 クライアントに適切なKOLをマッチングし、商品について深く理解しエンゲージメントが高まるような配信をお届けすることで、これまでコストやリソースの点で越境施策を断念していたクライアント様に対しても、低コスト・低リスクで新たな販売チャネルを提供できると確信しております。そして我々は最終的には、ライブコマースを切り口とした、EC業界におけるグロースやマーケティングにおける課題の解決を行ってまいります。今後は台湾のみならず、シンガポールなどの東南アジアを中心に、他の国や地域への展開を予定しています。新たなサービスとなる「HandsUP Crossborder」にご期待ください。