静岡新聞社は7月30日、『富士下山ガイド』(岩崎仁 著/1,760円)を発売した。
毎年多くの人々が山頂を目指す霊峰・富士。そんな中、あえて五合目から麓へと下っていく"富士下山トレッキング"が密かに人気を集めている。本書は長年、「富士下山」の魅力を伝えてきた静岡県富士宮市を拠点に活動するネイチャーガイド・岩崎仁氏が、富士山の中腹に広がる神秘の世界を案内するガイド本。
本書は18の下山ルートを、南麓エリア(富士宮口)・東麓エリア(御殿場口・須走口)・北麓エリア(吉田口・青木ヶ原樹海)の3章仕立てで紹介。富士宮口ではダイナミックな宝永火口の景観、御殿場口では美しい広葉樹の森、吉田口では富士講で栄えた信仰の遺跡など、個性あふれるルートをマップ付きで紹介する。
道中に見られる植物や鳥、岩石なども詳しく解説しているので、山麓の自然を楽しみたい人にはうってつけのガイドブックとなっている。