宝島社は7月29日、パスタ料理研究家・きみさん初のレシピ本『ラク短!きみさんのワンパンおうちパスタ』(1320円)を発売する。

  • 『ラク短!きみさんのワンパンおうちパスタ』(1320円)

誰でも簡単においしく作れるお手軽ワンパンパスタのレシピを紹介しているインスタグラム「ラク短おうちパスタ@きみさん」のフォロワー数は24万人超。

本誌では、毎日パスタを食べて日々研究を重ねている、パスタ料理研究家・きみさんのワンパンパスタのレシピを100品掲載している。どのレシピも「フライパンひとつで作れる」「水の量と麺の太さは基本同じ」「スーパーで手に入る食材で作ることができる」「調理スタートから約10分で完成」という手軽さ。また、きみさん流のパスタ・水・塩の黄金比率なら失敗知らずなので、忙しい人やズボラさん、料理初心者でも簡単に作ることができる。

誌面では、SNSで反響があった人気レシピをランキング形式で紹介するほか、王道かつ究極の定番レシピや、オイル系・トマト系・クリーム系・冷製など7つのジャンル、5分で作れる水漬けパスタのレシピなどを掲載。ワンパンパスタだけを極めたきみさんだからこその調理のコツなども解説している。

失敗しない、ワンパンおうちパスタのポイント

全ての工程をフライパンひとつで完結できるのが「ワンパンパスタ」。一番重要になってくるのが、パスタと水と塩の黄金比率を覚えておくことだという。「パスタ80g、水300mL、塩小さじ1/4」が基本となる。

  • ワンパンパスタの黄金比率

ワンパンパスタで大切なのが「水加減」。心配だからと水を多く加えてしまうと、なかなか蒸発せずに失敗の原因に。1人前につき300mLを基本に、少なくなったら50mLずつ水を足すのがポイントだとか。

  • 水加減

火加減は、基本は水を加えたら「中火」にし、パスタを入れる直前に「弱火」にしてパスタを入れる。パスタが湯につかったら「弱めの中火」にして袋の表記通りにゆでるのがコツだという。

10分でおいしいパスタを仕上げたいなら、パスタの太さは1.4㎜のものがベスト。ペンネなどのショートパスタもワンパンパスタに適しているのでおすすめだとか。

生クリーム不要「カルボナーラ」の作り方

  • とろとろカルボナーラ

定番だけど、ちょっと難しいイメージのカルボナーラも、ワンパンで手軽に、おいしく作ることができる。

材料(1人分)は、スパゲッティ(1.4㎜)80g、にんにく1かけ(薄切りに)、ベーコン厚切り20g(1cm幅に切る)、牛乳250mL、水150mL、顆粒コンソメ小さじ1/2、ピザ用チーズ20g、卵(全卵)1個、オリーブオイル大さじ1、卵黄1個分、粗びき黒こしょう適量。

まず、フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて中火にかけ、にんにくがきつね色になったらベーコンを加え、焼き色がつくまで炒める。

  • にんにく、ベーコンを炒める

牛乳、水、顆粒コンソメを加え、沸騰したらスパゲッティを加えて弱めの中火にする。途中かき混ぜながら、袋の表記通りにゆでる。

  • スパゲッティを茹でる

スパゲッティがゆで上がったら火を止め、中央にピザ用チーズをのせて卵1個を割り入れ、上からスパゲッティをかぶせて1分ほど蒸らす。

  • 中央にチーズ、卵を割り入れ、スパゲッティをかぶせて1分ほど蒸らす

蒸らした卵を崩して全体をよく混ぜる。器に盛り、卵黄をのせて粗びき黒こしょうをふったら出来上がり。

  • とろとろカルボナーラが完成

スパゲッティと卵を混ぜる時は火を止め、チーズをのせて熱を遮断してから卵を割り入れると、炒り卵のようにならずに作れるという。今回のレシピは家庭用なので、本格的にしたい場合、ベーコンはパンチェッタに、ピザ用チーズはパルミジャーノ・レッジャーノに代えたり、牛乳や生クリーム、にんにくを省いたりもできる。

  • オイル・トマト・クリーム系などの定番パスタから夏にぴったりの冷製パスタのレシピまで掲載