サッカー日本代表は、2026年FIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選で、両試合とも「5-0」で勝利し、史上初の無失点&全勝で2次予選を完全制覇。この歴史的快挙が視聴者の心をつかんだ。すでに最終予選進出を決めている中でも手を緩めない姿勢が、幅広い層の関心を集めたと言える。

これは視聴率にも反映されており、6月6日のミャンマー戦は世帯視聴率9.6%とバスケットボール、バレーボールの試合を上回る結果を残した。また、6月11日のシリア戦では、男性の注目度が64.8%と今回の分析で最も高い数値となった。サッカーは男女の注目度の差が他競技より大きく、男性からの支持の高さが顕著であることが分かった。

パリオリンピックのサッカー競技は、開会式に先駆けて2日前から熱戦の火蓋が切られ、パラグアイ戦で「5-0」と幸先の良いスタートに。男子日本代表は、1968年メキシコ大会以来となる待望のメダル獲得を目指している。大岩剛監督のもと、攻守で攻撃的なプレースタイルを掲げ、U23アジア・カップでの優勝という勢いそのままに、パリの舞台に挑む。注目すべきは、オーバーエージ(OA)枠を使用せず、23歳以下の若手のみで戦う日本の挑戦。将来を担う若き才能たちの躍動に、期待が高まる。

一方、女子日本代表(なでしこジャパン)は、2012年ロンドン大会以来のメダル獲得を狙う。池田太監督率いるチームは、昨年のワールドカップで優勝したスペインを撃破するなど、その実力は世界が認めるところ。長谷川唯選手、長野風花選手ら海外組を中心に、10代の新星たちも台頭し、層の厚さも魅力だ。

中2日での試合が続く過酷な日程の中、18人という限られたメンバーでの戦いは、まさに総力戦。選手層の厚さと戦略眼が問われる中、日本代表がどのような戦いを見せるのか。パリの熱い夏に、新たなドラマが生まれることだろう。