世界貿易センタービルディング、鹿島建設、東京モノレール、JR東日本は22日、4社が推進している世界貿易センタービルディング本館・ターミナルの建替えプロジェクトに関して、2027年に一部開業を行い、以降、順次開業していく予定と発表した。

  • 世界貿易センタービルディング外観イメージ

世界貿易センタービルディングでは、2021年に先行開業した南館に加え、これから開業を迎える本館・ターミナルに、日本初進出のラグジュアリーホテル「ラッフルズ東京」、商業施設(アトレ運営予定)・ワールドメディカルセンター・カンファレンス・観光プレ体験施設といった国際性・観光機能の特色がある施設を整備。浜松町駅と一体となった象徴的な広場や、隣接した旧芝離宮恩賜庭園と視覚的につながった屋上庭園なども整備される。

交通機関に関しては、JR・モノレール・地下鉄・バス・タクシー等をスムーズにつなぐ「ステーションコア」と呼ばれる吹抜け空間を整備し、各交通機関相互のアクセス性を大幅に向上させるとともに、歩行者の憩いの空間も創出。ステーションコアは浜松町を訪れた人々がさまざまな交通機関をスムーズに乗り換えられるよう、わかりやすい空間構成であると同時に、浜松町に宿るおもてなしの精神も感じられるデザインになるという。

  • ステーションコアを1階から見上げる

  • さまざまな交通機関をスムーズにつなぐ断面計画

  • モノレール浜松町駅建替え後イメージ(画像左)、JR浜松町駅改良工事後イメージ(同右)

モノレール浜松町駅も再開発に合わせて建替え工事を行っており、新しい駅は「東京モノレールシアター」をコンセプトに旅の高揚感を高め、ドラマを感じられる「劇場のような駅」となる。

JR浜松町駅については、線路をまたいで東西をつなぐ自由通路の整備に合わせ、北口の改良工事を実施し、自由通路に面した位置へ改札を変更する。これにより、周辺エリアとのフラットなアクセスが可能になるとしている。