フジテレビ系情報番組『めざましテレビ』(毎週月~金曜5:25~)のメインキャスター・三宅正治アナウンサーが、9月27日の放送で番組を卒業することが決まった。後任には伊藤利尋アナが就任する。

  • 三宅正治アナ(左)と伊藤利尋アナ

三宅アナ(61)は1985年にフジテレビ入社。『プロ野球ニュース』や『すぽると!』などスポーツアナウンサーとして活躍してきた。2012年4月に『めざましテレビ』のメインキャスターに就任して以来、12年以上にわたり、生野陽子、加藤綾子、永島優美、井上清華、生田竜聖各アナらと共に“フジテレビの朝の顔”として毎朝ニュースを伝え、番組を支えてきた。

そんな三宅アナからバトンを受け、9月30日からメインキャスターに就任する伊藤アナ(52)は、1995年フジテレビに入社し、これまで情報・報道番組のキャスターからバラエティー番組のMCまでマルチに活躍してきた。『めざましテレビ』には新人時代から「めざまし調査隊リポーター」として参加。1999年からは情報キャスターも務め、“アミーゴ伊藤”として中継コーナーで人気を博し、2003年からは5年間『めざましどようび』のメインキャスターを務めた。また2011年には、5カ月間臨時で『めざましテレビ』初代メインキャスター・大塚範一の代行を務めた実績がある。

2024年4月に30周年を迎えた『めざましテレビ』(第2部:6:10~8:00)は、2018年から2023年まで年間視聴率が6年連続個人全体視聴率で同時間帯民放横並び1位を獲得。また、2024年(1月4日~7月18日現在)も、個人全体視聴率4.1%、コアターゲット(男女13~49歳)3.6%で、ともに同時間帯民放横並び単独1位を独走中だ(※視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区)。

9月30日からは、伊藤利尋アナ、井上清華アナ、生田竜聖アナの3人MC体制となる。

コメントは、以下の通り。

■三宅正治キャスター

「大塚さんの後をうけて、『めざましテレビ』のメインキャスターを務めて12年半。この度卒業を迎え、寂しさよりも背負っていた重荷をやっとおろせる…そんな安堵感でいっぱいです。番組の看板を汚すことなく次の世代に渡すことができる。ホントに良かった…。入社以来、スポーツしかやってこなかった自分を50歳になる年に起用してくれ、新たな景色を見せてもらえたこと、本当に感謝です。この間『めざましテレビ』でだからこそお会いできる方々とお話しする機会を得て、大きな財産となりました。スポーツキャスターとして10年、めざましキャスターとして12年半。異なるジャンルのメインキャスターを全うできたこと、少しだけ自分をほめてやりたいです。これまで支えてくれた全てのスタッフ、一緒に番組を作ってくれたアナウンサー、キャスターのみんな、そして何より、『めざましテレビ』を見てくださった視聴者のみなさん、ありがとうございました!これからも、皆様の朝に『めざましテレビ』が寄り添える番組でありますように!」

■伊藤利尋 新キャスター

「12年半ぶりに『めざましテレビ』を担当することになりました。この12年半の番組の進化を担われた三宅さんから仕事を受け継ぐ重責を感じています。私にとっては、はちゃめちゃだった新人時代から育ててもらった番組でもあり、今度はキャリア相応の役割を果たさねばと思いますが、まずはかつてのように軽部さんと絡めるのが楽しみで仕方ありません。視聴者の皆さんの朝のお供となれるよう精一杯努めたく存じます。どうぞよろしくお願いいたします」

■高橋龍平チーフプロデューサー(フジテレビ 情報制作センター)

「12年半MCを務めた三宅キャスターが番組を卒業することになりました。我々スタッフにとってはまさに“精神的支柱”。大ベテランの三宅キャスターがスタジオにいるから、放送中に何か大きなニュースが起きても大丈夫、という意識で放送に臨んできました。三宅キャスターは還暦を過ぎた今も、毎朝午前3時半にフジテレビ入りしてスーツに着替え、スタッフとの打ち合わせに臨みます。どんな朝でも万全の準備で生放送に備え、午前4時55分にカメラの前に静かに立つ、その姿はまさにプロフェッショナル。平成後期から令和にかけて時代や価値観が大きく転換する中で、大切なニュースを正確にわかりやすく伝え続け、時には怒り、時には笑い、時には温かく寄り添う…それはまさに“日本の家族の父親像”そのものでした。初代・大塚キャスターから引き継ぎ、12年半もの間、重責を担って頂き、本当に感謝しております。三宅さん、ありがとうございました!
そしてこの度、伊藤利尋アナが12年半ぶりに、今度は新MCとして『めざましテレビ』にカムバックします。入社1年目から「めざましファミリー」の一員となり、その後報道情報番組からバラエティー番組まで幅広く活躍する姿を見てきて、三宅キャスターのあとを引き継げるのは、名実ともにフジテレビの看板アナウンサーとなった「伊藤利尋しかいない」と考えておりました。伊藤アナに「あなたしかいない」と直談判し、「現場が望むならお受けします」と言ってくれたとき、思わずガッツポーズをしてしまいました。せっかく伊藤アナを新MCに迎えますので、その持ち味をいかんなく発揮してもらおうと考えています。
31年目に突入した『めざましテレビ』は、伊藤利尋、井上清華、生田竜聖の3人MC体制でさらに進化します。どんな朝でも視聴者の皆様に寄り添い、皆様の生活にとって大切な情報をお伝えし続けることをお約束いたします。今後とも何卒よろしくお願いいたします」

【編集部MEMO】
1994年4月の番組スタートから出演し続け、三宅正治アナの同期にあたる軽部真一アナは続投。以前、マイナビニュースのインタビューに、「最初の頃は、ゴシップをやらないで数字(=視聴率)がとれるのかと言われていたんです。僕らも、映画や音楽の紹介で、視聴者が見てくれる興味深い番組にできるのかと半信半疑だったんですけど、克さん(鈴木克明・初代チーフプロデューサー)が言った通り、みんなが見てくれるようになったし、『めざましテレビ』のブランドができていった。それが1つの発明品として定着して、他の番組が真似するようになっていったんですよね。そうすることで、ゴシップ系のものがテレビでは下火になっていって、ネットや文春砲のほうに行った。だから、アーティストの方や俳優さんたちが『めざましテレビ』がきちんとエンタメを伝える番組であると認識してくれて、信頼されるようになって、こうして情報を届けられているというところがあると思います」と語っている。

(C)フジテレビ