タレントの上沼恵美子が14日、公式YouTubeチャンネル『上沼恵美子ちゃんねる』に出演。「我慢ばかりの日々を送ってきた」という相談者にアドバイスを送った。
義母との生活を36年間我慢
この日に公開された“人生相談”では、59歳女性のお悩みを紹介。義母と同居しているという相談者は、「義母が認知症になり、“お金を盗んだ”、“指輪を売った”と騒いでののしられる。義母は気性が激しく、私はよく怒鳴られ、陰でイジめられていた。ピリピリした毎日だったため、36年間我慢してうつになった」と告白。さらに、自身の娘も精神を病み、夫はDV気質で義母だけを大事にしていると言い、「我慢ばかりの日々で、何のために生きてきたかわからない。どうしたら少しでも幸せになれるのか」と相談を寄せた。
「似たような人がいる」と話し始めた上沼は、「不幸を引き寄せるひっつき虫みたいな。なんでも不幸で、私はダメで……って言ってると、ホンマに不幸って、貧乏神みたいに寄ってきてひっついてる人がいるんですよ。ホンマか? って思うくらい不幸な人っているんですよ」と吐露。続けて、認知症の義母について、「施設もあるし、窓口もあるし、何かしらの方法はある」と伝え、「そういうところに行かないで、不幸を全部背負い込んでませんか? 娘さんが心を病んでるのは、あなたが守らなきゃいけなかったことなんですよ」と指摘した。
「周囲が私をこんなに不幸にする……って言う前に、あなたがそれを打破する。何かアクションを起こすことをしたやろか?」と問いかけた上沼は、「不幸を楽しんでる。とっても失礼な言い方やけど、不幸であることが安心という印象を受けた」とピシャリ。「不幸を楽しんでるわけやないけど、不幸に慣れてしまってる。どないしたらいいんやろ……?って言うてても、なかなか光は差し込んでくれへんのや。光が差し込むためには、自分でドアを開けてカーテンを開けて、青空をバーッと見上げんとスカッとしないわけよ」と真剣に諭した。
続けて、「助けてくれる人は、絶対に社会にいる。あなたも税金を払って頑張ってきたわけやねんから。介護保険料なんて高いやんか。そんなものも払ってきて、真っ当に生きてるわけやから、権利をちゃんと使いましょう」と、行政や社会に頼ることを勧めた上沼。「私だけが不幸で……って言うのはやめようよ。打破できる方法は必ずあるんです」と呼びかけ、「今の世の中は認知症とか高齢化社会に慣れてるから。そこは生かして一歩踏み出しましょう。応援してますから!」と力強くエールを送っていた。
視聴者からは、「上沼さんのお言葉には愛がある」「すごく胸が熱くなりました」「人生相談、ほんまに最高!」「スッキリしました~」「上沼さんみたいな人がお母さんだったら良かった」「正直で人間味を感じる」など、称賛する声が寄せられている。
【編集部MEMO】
上沼恵美子は、2021年11月に公式YouTubeチャンネル『上沼恵美子ちゃんねる』を開設。アレンジレシピや簡単スピードメニュー、食べ比べなどのグルメ系のほか、人生相談、雑談など様々な動画を配信している。