映画『キングダム 大将軍の帰還』(公開中)の公開初日舞台挨拶が12日に都内で行われ、山崎賢人(※崎はたつさき)、吉沢亮、大沢たかお、清野菜名、岡山天音、三浦貴大、新木優子、佐久間由衣、小栗旬、佐藤信介監督が登場した。
同作は、映画『キングダム』シリーズの最新作。前作「運命の炎」から続く隣国・趙(ちょう)との国の存亡をかけた総力戦「馬陽の戦い」のクライマックスが描かれる。
映画『キングダム 大将軍の帰還』公開初日舞台挨拶に山崎賢人ら登場
全国532館で公開されると、12日15時時点で前作『キングダム 運命の炎』(興収56億円)対比121%の動員を記録。シリーズ史上No.1確実の大ヒットスタートを切ったという。山崎は「1作目の撮影時期から考えると、7年くらいずっと『キングダム』と信と共に生きてきたので、今回の最終章に向けて、スタッフ・キャストみんなで熱い思いを持って積み重ねていったものをついに皆さんに観てもらえる日がきたと思うと、本当に嬉しいです。本当に嬉しいです」と2回嬉しさを表現した。
吉沢は「最初の撮影から7年、こうやって愛され続けているということもすごく嬉しいですし、その都度その都度別の作品をやって、自分自身もどんどん成とともに成長できる時間を感じられる作品だったので、光栄ですし、最終章というのが寂しいなとも思います」と心境を吐露した。
「大将軍の帰還」とサブタイトルにもなっているが、王騎将軍を演じた大沢の存在について聞かれると、山崎は「信が、天下の大将軍を夢見て王騎将軍からいろんなものをいただいたように、自分もリアルに生きて心を演じていく中で、大沢さんの王騎将軍から本当にいろんなものをいただいて」と振り返る。「『キングダム』を象徴するような、王騎将軍というとてつもないでかい存在の大沢さんが近くにいてくださることで、さらにどんどん面白い『キングダム』を作っていこうという気持ちになっていきましたし、7年間長かったんですけど、濃厚で忘れられない大切な時間ですね」と感謝した。
吉沢も「一緒にお芝居していく中で、『運命の炎』でいうと紫夏の過去の話をしたり、今回でいうと昭王の言葉をいただいたり。振り返れば『1』の時に『俺は中華を統一する最初の王になる』という1番大事なセリフを言うところも、全部、対王騎」としみじみ。「エイ成にとっての内なる炎、覚悟が見える瞬間は常に王騎が目の前にいて。でも大沢さんの完璧に仕上がって現場に存在する王騎を目の前に、簡単に言葉が出て来ないというか、そんなにサラッと言えるムードじゃないんですよね、現場が。その圧力というか、オーラをもらいながらも、そこを超えてその言葉を発していかなきゃいけない覚悟を、僕自身も現場では常にもらってましたし、それに影響されて、僕以外の役者さんもものすごく気合いが入ったと思いますし、大沢さんの存在が、この作品の格みたいなものを1段も2段もあげてくださったのかなという気はします」と語った。
大沢は「今、多分舞台の上だから気を遣ってるんだと思いますけど」と会場を笑わせつつ、「この2人はここにいるとすごく優しい青年なんですけど、現場で会うと怖いくらい目がギラギラしていて、本人たちがいなくなる。本当に信であるし、エイ成であるし、『自分が若い時にそんなことできただろうか?』『絶対できないだろうな』と思いながら接していて」と称賛。「7年過ごして会うたびにかっこよくなって、俳優としても人間としても魅力的になっていって、いつの間にか彼らの方が輝いているんじゃないかと不安になったりもするんだけど、同時に嬉しかったりもして。『キングダム』というのは、この2人を軸にした話なので、この2人と仕事ができてよかったと思うし、彼らから受けたものが大きいので、彼らじゃなかったら自分の王騎ができなかった思うし、本当に感謝してます」と絆の深さを見せた。