東京・五反田といえば、オフィス街そしてネオン街。星野リゾート進出の発表に驚いたのは筆者だけではないのではないだろうか。今年4月に開業したばかりの"街ナカ"ホテル「OMO5東京五反田(おも) by 星野リゾート」(東京都品川区)に泊まってきた。

  • 「OMO5東京五反田(おも) by 星野リゾート」のある複合施設「五反田JPビルディング」はオフィス・シェアオフィス・ホール・商業施設から構成される

五反田の複合施設高層階に登場した”街ナカ”ホテル

OMO5東京五反田が位置するのは、五反田駅から徒歩6分、複合施設「五反田JPビルディング」(日本郵政不動産)内の地上60〜100mの高層階。エレベーターで14階に到着すると、天井高6メートル・約1,200m2のダイナミックなOMOベース、そして水景のある空中庭園が広がる。

  • 街の滞在の拠点となる「OMOベース」は天井高6メートルのダイナミックな空間

  • 緑豊かな空中庭園。中央には水をたたえた浅瀬の池と小さな島が点在するランドスケープがあり、夏は足を水に浸して過ごすことができる。こちらは宿泊者以外も利用できるため、地域の人の憩いの場にもなっている

  • 宿泊者以外もカフェやお酒が楽しめる「OMOカフェ&バル」

  • caption

    ラウンジ。よく見ると足下には賑やかな五反田の街をイメージした地図のデザインが施されている

東京の街がよく見える! 大きな窓の客室

客室は10タイプ全188室で、宿泊料金は1泊2万8,000円〜(1室あたり/食事なし)。2〜3名定員を中心に、最大6名で利用可能な客室もあるため、旅の目的や同行者に合わせて選ぶことができる。

  • 客室は10タイプ、全188室。14階〜20階の高層階に位置する

客室の大きな窓からは、品川、目黒、大崎など近隣の街一帯が見える。東京タワー、東京スカイツリーをはじめ、高輪ゲートウェイや麻布台ヒルズなど、東京の名所が見渡せるのも周囲に視界を遮る建物が少ないこの場所ならでは。

  • 客室は壁一面が窓! さまざまな東京の名所を見渡せる

  • 窓際のソファに腰かけてみると、眼下にJRや東急池上線の往来もよく見える

インテリアには、ネオンサインなど五反田の飲食店の賑わいから着想を得たデザインが各所に施されている。

  • リビングスペースもあってくつろげる「デラックスルーム」。五反田の洋食店のレンガやスナック・居酒屋が集まるビルのタイルのように、ソファやクッションにはブラウンやオレンジ、グリーンなどレトロな色調のファブリックを採用

  • caption

    ホテル内で最も広い床面積を有する角部屋のスイートルーム「OMOハウススイート」! ダイニングテーブル、キッチンや二段ベッドもある

  • caption

    すべての客室にある飲食店の看板を模した照明

  • caption

    ホテルのコンセプトが「夜景とご馳走のパラダイス」なのも納得の夜景

愛犬家が注目するドッグガーデン

ホテルの大きな特徴の一つが、愛犬と一緒に泊まれること。「ドッグフレンドリールーム」の客室の一部から、愛犬とくつろげる「OMOドッグガーデン」に直接アクセス可能。愛犬と一緒の宿泊客だけが利用できる贅沢な空間で、屋内と屋外2つのスペースで構成されている。

  • 愛犬家のあいだで早くも注目されている「OMOドッグガーデン」。利用希望の問い合わせも多いそうだが宿泊者限定

  • おしゃれなフォトスポットなど屋内のスペースも充実。ワンちゃんのリードをとめておけたりスマホなど充電できる電源があったりとありがたい工夫がいっぱい

  • 都心の高層ビル群を眺めながら愛犬とゆったり過ごせる

朝食はトレンドの「おにぎり」

朝食(1,800円/宿泊者限定)には、「おにぎり」が提供される(他にアメリカンブレックファーストも選択可能)。1905年創業の米穀専門店「隅田屋」の五つ星お米マイスターが監修したホテルオリジナルブレンド米を使用。贅沢具材がたっぷり包まれているトレンドのスタイルだ。

  • caption

    牛しぐれ煮、海豊漬、⻘唐明太子、おかか、しらす、熟成梅干し、高菜卵⻩、焼き鮭、塩こんぶ、ツナマヨのおにぎり10種類から2つをチョイス

  • caption

    1922年から五反田に店を構える味噌専門店「坂本商店」の味噌を使用したお味噌汁付き

  • caption

    サラダやドリンクなどはミニビュッフェで

  • caption

客室の窓からの眺望を満喫し、"街ナカ"に泊まる魅力を感じた。初めての土地へ出かけるのもいいけれど、なじみの街の新たな一面を探す旅もまた楽しいもの——そう実感できた滞在だった。

  • アメニティはミニマムで機能的

  • caption

    実はジムもある

  • caption

    高機能なランドリーもある

  • OMOベースのショップには五反田に店を構える「進世堂」のえびせんも。歌舞伎役者や落語家の楽屋土産にも使用されているものだのだとか

取材協力: OMO5東京五反田(おも) by 星野リゾート