子役の永尾柚乃が、テレビ朝日系ドラマ『科捜研の女 season24』(7月3日スタート 毎週水曜21:00~※初回2時間スペシャル20:00~)の宣伝大使に就任。このほど、任命式が京都・東映京都撮影所の科捜研ラボセット内で行われた。

  • 左から沢口靖子、永尾柚乃=テレビ朝日提供

■『科捜研の女』25周年アニバーサリーイヤー

1999年のスタート以来、現行連続ドラマ最多シリーズ記録を更新し続けている沢口靖子主演『科捜研の女』は、今年シリーズ誕生25周年のアニバーサリーイヤーを迎える。京都府警科学捜査研究所(通称・科捜研)の法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)を中心とした、ひと癖もふた癖もある研究員たちが、法医、物理、化学、文書鑑定などの専門技術を武器に事件の真相解明に挑む姿を描く、『科捜研の女』。“最新の科学捜査テクニック”と“人間ドラマ”が絡みあうハイクオリティなミステリーとして厚い支持を集めてきた。記念すべき節目を迎えた新シーズンのキーワードは、さらなる進化に向けた「原点回帰」。『科捜研の女』の醍醐味は、現場に残されたわずかな手がかりを分析し真実へと近づいていく“科学捜査”だが、年々高度化してきた科学捜査の手法を今シーズンでは初心にかえって、おなじみの捜査方法についても技術や仕組みをわかりやすく伝え、より科学捜査の面白さを体感できるドラマを目指していく。

■永尾柚乃、『科捜研の女』宣伝大使に

『ブラッシュアップライフ』(23年/日本テレビ)で大ブレークし、テレビ朝日ドラマプレミアム『ブラック・ジャック』(30日21:00~)でピノコ役を演じることでも注目を集める永尾は、現在7歳ながら、『科捜研の女』の熱烈なファン。なんと3歳のころから毎週のように番組を見ていたそうで、さまざまな“科捜研グッズ”を集めているほか、『科捜研の柚乃』という脚本まで書いているとか。そんな彼女の“科捜研愛”を知った番組側が今回、宣伝大使を依頼する運びとなった。

宣伝大使として紹介され登壇した永尾は「すごくうれしくて本当に夢みたいで信じられないです。今、7歳なんですけど、7年間の人生の中でいちばんうれしいです!」と挨拶。憧れの存在である沢口と初対面して「初めまして……! 憧れのマリコさんだったのですごくうれしくてワクワクしています」と大感激した。

任命式では沢口から任命状を授与されただけでなく、科捜研ファミリー入りを記念し、マリコとおそろいの“白衣”と科捜研メンバーの証である“IDカード”をプレゼントされ、大喜び。さっそく白衣に袖を通した永尾は「白衣は持っているけど、自分が持っているモノとは全然違います! 憧れのマリコさんと白衣を着て一緒におしゃべりするなんてすごくうれしいです。大きくなってもずっとこのまま着ていたいです」とまたまた大歓喜。その姿に、沢口も「かわいい! マリコの妹分ができたみたいです。これで科捜研の一員だね」と目を細めていた。

■永尾柚乃、沢口靖子からの出演依頼に涙

さらにこの任命式では、ビッグサプライズも。沢口が「ぜひドラマにも出ていただけませんか?」と本編への出演を依頼したのだ。それを聞いた永尾は「えーー! うれしいです! 3歳のころから見ていた『科捜研の女』に出られるなんて……本当に幸せです」と感極まり、大粒の涙。沢口はうれし泣きをする永尾の肩をやさしく抱き、「柚乃ちゃんはみんなの心をつかんでしまいますね。ドラマも楽しみです!」とエールを送った。

集まった取材陣からは「ドラマ本編にどんな役で登場したいか?」という質問が飛び、永尾は「“コサカキ・コマリコ”という役名で、マリコさんの助手として出演したい!」というユニークなプランを発表。沢口も「柚乃ちゃんはどんな役でもこなしちゃいますよね。マリコとからみのあるシーンがほしい! 一緒にセリフを交わしたいですね」と、本格共演を熱望した。また、永尾がここぞとばかりに、沢口に質問する場面も。「マリコさんは“season1”から変わらずおキレイなんですけど、どうやったらそんなにずっとおキレイでいられるんですか?」と直撃された沢口は「いろいろな人があきらめかけているときも、マリコは最後の1パーセントまであきらめないで真実に向かって突き進んでいく……。そういう気持ちをいつも大切にしているの。そんな気持ちが演じているときにも出ているからかなと思います」と答え、永尾は「すごく勉強になりました!」と感動しきりだった。

任命式の最後、永尾は「ずっとずっと大好きだった『科捜研の女』のファミリーに入れてすごくうれしいです。本当に『科捜研の女』は面白いし、勉強になるし、楽しい気持ちになるし、地球上のみなさんにもっともっと知ってもらえるよう頑張ろうと思います」と大使としての意気込みを元気いっぱいに語り、沢口もまた「『科捜研の女』という作品やマリコという役に出会えたのは私にとって奇跡です。この出会いに感謝して、これからも新鮮な気持ちでドラマに向き合っていきたいと思います」と改めて作品に向き合う決意を語っていました。さらに、任命式終了後は沢口が永尾を連れてセット案内ツアーを開催。永尾は科捜研ラボのあちこちを、目をキラキラさせて見入っていた。

■初回は、マリコたちが無差別大量殺傷事件に挑む

7月3日放送の初回2時間スペシャルでは、マリコたち科捜研メンバーが京都を揺るがす無差別大量殺傷事件に挑む。ビジネスホテルで客や従業員、計30人以上が嘔吐、苦悶し次々と倒れる事態が発生。毒物による無差別殺傷事件として捜査を進めていた矢先、大規模イベント会場で毒物がばらまかれる可能性が浮上するが、マリコら科捜研メンバーは、最悪の事態を防ぐことができるのか。ゲストには、沢口と初共演となる大塚寧々、22年ぶりの出演となる津田寛治を迎える。

【編集部MEMO】初回2時間スペシャルあらすじ
榊マリコ(沢口靖子)ら京都府県科捜研に、京都市役所からの人事交流で会計係・加瀬淳平(加藤諒)が派遣されてきた。加瀬は科捜研がどんな鑑定をして、どれほど予算を使うのか興味津々な様子。そんなある夜、京都市内のビジネスホテルで客や従業員、計30人以上が嘔吐、苦悶し次々と倒れる事態が発生、マリコたち科捜研メンバーも応援要請を受けて臨場する。現場のホテルには天然温泉施設が併設されていたことから、支配人・大月裕子はもちろん、最初に駆けつけた交番巡査・新開颯太(鈴木福)も真っ先に硫化水素中毒を疑ったようだった。だが、消防の高度救助隊隊長・佐藤剛が検知器で調べたところ、原因は硫化水素ではなく、何らかの毒物だとわかる。まもなく病院に搬送された被害者のうち、ホテルスタッフの男性が死亡。もしや何者かが毒物を使って無差別大量殺人を企てたのか!? 土門薫(内藤剛志)ら捜査一課の刑事たちも捜査に乗りだす。その後、毒物を気体にしてホテル内に充満させた可能性を考えたマリコは、事件の1週間前にホテルの排気設備を点検した設備配管工・島木陽菜のもとへ。彼女によると現場のホテルは全館一括空調を採用しており、犯人は給排気管を悪用した疑いが濃厚となるが……。そんな中、颯太と亡くなった被害者はかつて友人関係にあり、“確執”も抱えていた事実が判明。さらに、事件現場にいた“ある人物”と被害男性の意外な関係も明らかに。しかも、大規模イベント会場で毒物がばらまかれる恐れがあることが発覚。マリコたちは戦慄の事態を防ぐことはできるのか。そして京都を揺るがす無差別大量殺傷事件の真実とは。