フジテレビは7月1日付の組織変更で、「アニメ事業局」「宇宙事業プロジェクト」を新設する。

  • フジテレビ本社=東京・台場

    フジテレビ本社=東京・台場

「アニメ事業局」は、アニメ事業を収益の柱の一つにすることを目的として「ビジネス推進局」から「アニメ事業部」「アニメ制作部」を独立させる形で新設。民放キー局では、テレビ東京が2009年に「アニメ局」を他局に先駆けて設置したが、これに続いてアニメ単独の事業を担当する「局」が誕生することになる。

22年にはテレビ朝日が「アニメ・ゲーム事業部」、23年にはTBSが「アニメ映画イベント事業局」、日本テレビが「スタジオセンター」を新設してアニメの新枠を編成しており、アニメビジネスをめぐる動きが各局で活発化している。

一方、「宇宙事業プロジェクト」は、成長著しい宇宙事業への参入を目指して調査を行い、コンテンツ制作・イベント・IPなど関連事業の開発に取り組むことをミッションに新設。この分野で先行する日本テレビでは昨年「宇宙ビジネス事務局」を設置し、イベントでの企画や宇宙関連のコンソーシアムでの展開に加え、アナウンサーが兼務して「宇宙アナウンサー」として活動しており、こちらもテレビ局による新たな事業として注目を集めることになりそうだ。