「明光義塾」を全国展開する明光ネットワークジャパンは6月6日、「子どもがいる家庭の熱中症・暑さ対策に関する実態調査」の結果を発表した。調査は5月24日~27日、小学4年生~中学生3年生の子どもを持つ全国の保護者870名を対象に、インターネットで行われた。

  • お子さまの熱中症に対する危機意識についてどのように感じますか?

    お子さまの熱中症に対する危機意識についてどのように感じますか?

「お子さまの熱中症に対する危機意識についてどのように感じますか?」と質問したところ、45.3%が「危機意識が低い」「どちらかというと危機意識が低い」と回答。危機意識が低い原因を尋ねたところ、「自分事としてとらえられていない」(36.5%)が最も多く、次いで「熱中症のリスクを認識できていない」(32.5%)、「家庭で熱中症の危険性について話し合っていない」(25.4%)と続いた。

  • 「熱中症(特別)警戒アラート」について

    「熱中症(特別)警戒アラート」について

続いて、「暑さ指数(WBGT)を知っていますか?」と質問したところ、42.9%が「知っている」「どちらかというと知っている」と回答し、昨年よりも8.7ポイント上昇した。

一方で、熱中症特別警戒アラートを「知っている(計)」と回答した保護者は64.0%だったが、熱中症警戒アラートとの違いについて「知っている (計)」という保護者は37.5%にとどまり、名前は知っていても、具体的な内容について理解している保護者は少ないよう。

熱中症警戒アラートは、危険な暑さが予想される場合に、暑さへの「気付き」を促し熱中症への警戒を呼びかけるもの。2024年4月からは、熱中症警戒アラートの一段上の熱中症特別警戒アラートが新設され、気温がとくに著しく高くなり、熱中症による健康に対する重大な被害が生じるおそれのある場合に発令される。

さらに、熱中症による健康被害を防ぐために自治体が指定した冷房の効いた施設「クーリングシェルター」について、その認知度を調べたところ、「知っている」と回答した保護者は28.0%だった。

  • お子さまが実施している熱中症対策

    お子さまが実施している熱中症対策

次に、「あなたのご家庭では夏季期間中、熱中症対策をしていますか?」と質問したところ、75.1%が「している」「どちらかというとしている」と回答。また、子どもが実施している熱中症対策について質問したところ、「こまめな水分補給」(73.5%)、「帽子の着用」(51.2%)、「室内を適切な温度に調節」(49.1%)が上位にあがった。

最後に、近年の夏の暑さが原因で子どもが体調を崩したことがあるか、またその頻度に変化があるか質問したところ、55.2%が「体調を崩すことがある」と回答。また、21.6%は「体調を崩すことがあり、(どちらかというと)頻度が増えている」と回答した。