• サバンナの八木真澄

高橋はレギュラー番組を10本以上抱える売れっ子。八木も、レギュラー番組は0本でも“吉本の営業王”と呼ばれるほど営業に引っ張りだこで、今年4月には書籍『未確認生物図鑑』を発売するなど幅広く活躍している。

個人での活動が圧倒的に多い日々だが、あくまでもコンビの活動を軸に考えていると八木は言う。

「個人の仕事は、相方が1人で活動していて空いた時間にやっているだけなんです。優先順位が全然違います」

そして、「本当はコンビで動くことが理想」と言うも、将来的にコンビの仕事をもっと増やしていくかどうかは「相方が決めることで、僕が決めることではない」ときっぱり。「決定権は100%相方」という考えがブレることはない。

多くの営業の仕事をもらえているのも、「相方のおかげ」だと感謝している。

「相方がテレビで活躍してくれて、名前を売ってくれているからこそ、その知名度で営業に行けている。僕だけの力じゃなくて、相方の力であり、吉本興業の歴史そのものでもある。僕がただのピン芸人として行くのと、サバンナであり、吉本興業の芸人として行くのでは全然信頼度が変わるので」

個人の仕事もコンビに還元したいという思いが強い。

「1人だとしてもサバンナとして活動している意識でやっています。僕の頑張りは10分の1ぐらいで、9割は相方の頑張りだと思いますが」

  • サバンナの八木真澄

あくまでもコンビの活動が最優先「個人の仕事は空いた時間で」

営業先で観客を大いに沸かせ、楽屋を掃除して帰るなど、気配りも満点の八木。

「お客さん第一で、来てくれたお客さんたちに楽しんでもらうというのが一番ですが、クライアントも第一なので、事前に打ち合わせをしてクライアントの意向に沿った内容に。クライアントの方たちに呼んでよかったなと思ってもらえるように心がけています」

そして、何においても大事な順番を間違えてはいけないと語る。

「もし仮に未確認生物がブームになったとしても、そこでコンビの活動をないがしろにするのは順番が逆。あくまでもコンビの活動が一番で、個人の仕事は空いた時間でやるというのは変わりません」

30周年を迎え、相方へのメッセージを求めると「相方には感謝しかないです」としみじみ。

高橋は2022年12月に女優の清水みさとと結婚したことを報告したが、八木は「相方が結婚したことが、ここ5年、10年で一番うれしかったです。家族の幸せを見つけ出しているというのがすごくうれしいです」と目尻を下げる。

結婚して高橋の変化も感じているそうで、「今まではあまり休みをとらず仕事をしていましたが、最近はオフをとってどこかに出かけるようになったり、変わりましたね。コンビ組む前から先輩後輩で、僕がこの世界に誘って。その後輩が幸せになってくれているのは本当にうれしいです」と語っていた。

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■八木真澄
1974年8月4日生まれ、京都府出身。1994年に高校の柔道部の後輩だった高橋茂雄とお笑いコンビ・サバンナを結成。1997年にABCお笑い新人グランプリ優秀新人賞を受賞。一発ギャグを得意とし、そのレパートリーは1000を超える。筋肉芸人としても知られ、レイザーラモンHGと「ネオ☆健康ボーイズ」として活動している。