女優の石原さとみが4日、東京・六本木のテレビ朝日本社で、本日放送されるドラマ『Destiny』(毎週火曜21:00~)の最終回に先立ち、囲み取材に応じた。

石原さとみ

■石原さとみ、最終回3時間半前の囲み取材に驚き

本日最終回を迎える直前の取材会ということで、石原は「今日9時に最終回で、5時半に囲み取材なんて初めて」とビックリ。集まった取材陣の記事が取材会後すぐ公開されるということで、石原がなにか言葉を発すると、一斉に記者が猛スピードでパソコンを打つという光景が繰り広げられた。石原は「皆さんのタイピングの速さ! もう、今すぐ更新されそうなくらいの」と圧倒されながらも、「たくさんカタカタ鳴らしていただいて、集まっていただいてありがとうございます」と感謝を述べた。インタビュー後にフォトセッションタイムに移る際、記者が手を止めてカメラを取ると、「あっ、先に書いちゃってくださいね」と、記者の作業が中断されないようにと気遣いを見せていた。

石原は最終回を迎えるにあたり、「クランクアップを終えて、最初の番宣が3カ月前くらいで。そのときはあまり久しぶりな感じもしなかったのですが、放送が始まってからは最終回まであっという間でした。凝縮された撮影期間のことを強烈に覚えているので、やっと最終回がお届けできるなと思うとうれしいです」と現在の心境を語る。

今作は、第1話~8話の見逃し配信の累計再生が2,400万回(ビデオリサーチにて算出/24,488,224回/期間:4月9日~6月2日)を記録し、テレビ朝日のゴールデン・プライム帯史上最高記録を更新し続ける大ヒットとなっており、石原の周囲でも「びっくりするくらい」反響があったという。「海外の友達も見ていたりと、配信の力も感じまして、多くの方に見ていただけているなという実感があります。声をかけていただく機会が本当に多くて、『今、祐希ー! って叫んだタイミングだからそれ以降言わないで』とか。リアルタイムで応援してもらえて、うれしかったです」と、話題作となった喜びを話した。

衣装:DUOBLE STANDARD CLOTHING

■Destiny、見逃し配信再生数累計は2,400万回に

今作は、ドラマ『Dr.コトー診療所』シリーズ(03年ほか/映画は22年)、映画『涙そうそう』(06年)、『ハナミズキ』(10年)などを手掛ける脚本家・吉田紀子氏が、自身初となる検事の世界を舞台にしたサスペンス×ラブストーリー。主人公の検事・西村奏(石原さとみ)が、大学時代の恋人・野木真樹と(亀梨和也)と12年ぶりに再会したことを機に、封印してきた青春時代のある事件の扉が開き、二人は20年に及ぶ運命の波に翻弄されていくことに……。出産を経て、今作で3年ぶりの連続ドラマ復帰を果たす石原が主演を務め、亀梨和也と初共演を果たしている。

【編集部MEMO】最終回あらすじ
テレビのニュースで民事党議員・東正太郎(馬場徹)の総裁就任報告を見ていた「横浜地検」の検事・西村奏(石原さとみ)は、20年前、「環境エネルギー汚職事件」で「東京地検」特捜部の主任検事を務めていた父・辻英介(佐々木蔵之介)のことを思い出す。英介が捏造された証拠と知りながら無理やり起訴に踏み切ったとした弁護士・野木浩一郎(仲村トオル)の活躍により、無罪を勝ち取った東正太郎。そして、身に覚えのない疑惑を掛けられ、命を絶った父――。しかし次の瞬間、奏はテレビ画面に映った男に釘付けになる。正太郎と父で元総理の東忠男(伊武雅刀)の後ろで拍手している男。彼こそ野木真樹(亀梨和也)が容疑者となった「野木邸放火事件」の現場付近で写真に映り込んでいた人物だった。国会議員便覧を調べ、その男が忠生の秘書・秋葉洋二(川島潤哉)だと確認した奏は、入院中の浩一郎の元へ。「環エネ事件」の犠牲になった父・英介、友人・及川カオリ(田中みな実)の事故、真樹の失踪、そして放火事件、すべてが繋がっていると確信した奏は、浩一郎に真実を教えてほしいと懇願する。20年前、「環エネ事件」の公判ですべてを覆し、正太郎を無罪へと導いた弁護士・浩一郎。そんな彼の自宅を放火し、命を狙ったのが秋葉だったという事実を突きつけ、「とても無関係だとは思えない。あなただけが知っていることがあるはず」と切実な思いで問いかける奏に、浩一郎はとうとう重い口を開く。一方、奏から浩一郎と話したことを知らされた真樹は、思いもかけぬ真実を知り!?