春夏の楽しみのひとつ。それはアイスコーヒー! アイスコーヒー好きな筆者は年間を通して飲んでいますが、気温が高いこの季節に飲むアイスコーヒーはやっぱり格別です。カフェで淹れてもらったアイスコーヒーを片手にお散歩……とか最高ですね。

そんな"カフェのアイスコーヒー"のような味を自宅でも楽しみたいけれど、自分で美味しいアイスコーヒーを淹れるのはなかなか難しいと感じています。ペットボトルや紙パックのコーヒーは手軽ですが、淹れたてのおいしさとはまた違うし……。

と悩んでいるところに、「UCC アイスコーヒー試飲会」という素敵なイベントのお誘いが! UCCコーヒーアカデミーで講師を務める、コーヒースペシャリストの村田果穂さんが本格アイスコーヒーの淹れ方を伝授してくれるということで、早速参加してきました。

  • 「UCC アイスコーヒー試飲会」に参加してきました

■「水出し式」と「急冷式」でアイスコーヒーの味はどう違う?

自宅でアイスコーヒーを淹れる場合「水出し式」「急冷式」大きく2の方法がありますが、それぞれ味わいも異なります。

水出し式で淹れるとまろやかな味わいに

  • 「水出し式アイスコーヒー」はまろやかな味わいに

水出しコーヒーはお湯ではなく水にコーヒー豆を浸してゆっくりと抽出することで、お湯で淹れるときとは異なる成分が抽出されるのだとか。まろやかでやわらかな口当たりに仕上がるので、コーヒーの苦味が得意ではない人は水出しがおすすめです。抽出に時間はかかりますが、氷なしで作れる点に手軽さがあります。

急冷式はコーヒーの味や香りをしっかり楽しめる

  • 「急冷式アイスコーヒー」はコーヒーの風味をしっかりと味わえる

一方急冷式で淹れるアイスコーヒーは、淹れたてのコーヒーを急速に冷やすことでコーヒーの風味をそのまま閉じ込めることができるので、コーヒーのコクや香りをしっかり楽しみたい人におすすめです。

■コツをおさえれば「本格アイスコーヒー」を自宅で楽しめる!

ここからは試飲会で教えてもらった「おいしいアイスコーヒーのつくり方」を紹介していきます。ちょっとしたコツを抑えることでおいしく仕上がるので、ぜひ参考にしてみてください。

◆水出し式アイスコーヒーの淹れ方

<用意するもの>
・コーヒーバッグ(今回使用したのは「ゴールドスペシャル アイスコーヒー)
・常温の水
・コーヒーを淹れるポット

  • 試飲会で淹れた「ゴールドスペシャル 水出しアイスコーヒー」

<つくり方>

【1】.ポットにコーヒーバッグを入れる

まずはじめ、用意したポットにコーヒーバッグを入れます。

  • ポットに最初に入れるのは、コーヒーバッグ

このとき先にお水を先に入れずに、コーヒーバッグを入れることがポイントです。

【2】コーヒーバッグが浸る程度に水を注ぐ

次に水を注ぎますが、冷水ではなく常温水を、一度に全量の水を注がず、まずはコーヒーバッグが浸る程度の量を注ぎます。

  • 常温を注ぎ、蒸らす

ここで菜箸などを使い、コーヒーの成分を水になじませる"蒸らし"の工程をはさむのもポイントです。

  • 水に成分をなじませる

  • バッグから成分を押し出すことで色も濃く出てくる

【3】残りの水を注ぐ

コーヒーの色が出るくらいなじませたら、残りの水を上から注ぎます。

  • 残りの水を注ぐ

【4】冷蔵庫で保存する

お水を全量注いだら、そのまま冷蔵庫で保存して完成です。試飲会で淹れてもらった「ゴールドスペシャル 水出しアイスコーヒー」は抽出時間が4時間~8時間となっていますが、淹れる豆やお好みで抽出時間は変えてください。

  • あとはそのまま冷蔵庫で保存するだけ

~おいしく淹れるポイント~
・最初にポットに入れるのは水ではなくコーヒーバッグ
・冷水ではなく常温水を使用する
・水は一気に注がず最初は少量、蒸らしの工程を経てから残りを注ぐ

◆急冷式ドリップコーヒーの淹れ方

<用意するもの>
・レギュラーコーヒー(今回使用したのは「ゴールドスペシャル アイスコーヒー)
 ※アイスコーヒー用でなくても可
・お湯
・ドリッパー&サーバー
・氷(できればかち割り氷)

  • 試飲会で淹れた「ゴールドスペシャル アイスコーヒー」

<つくり方>

【1】サーバーに氷をたっぷり入れる

まずはサーバーに氷をたっぷり入れます。冷凍庫で作った氷でも問題ないですが、かちわり氷の方が溶けにくく、水っぽくなりにくいのでおすすめです。

  • 急冷するための氷はたっぷりと。冷凍庫で作る氷より溶けにくいので、かち割り氷がおすすめ

氷に当てながら抽出することで気発を防ぎ、コーヒーの香りをとどめることができます。

  • 氷に当てながら急冷することで、コーヒーの香りを逃がさず淹れられる

【2】コーヒーをドリップする

氷をたっぷり入れたサーバーをセットしたら、コーヒーを淹れていきます。氷で薄まる分を考慮してホットコーヒーを淹れるよりも少なめの水分で淹れるのがポイントで、コーヒーとお湯の割合を【1:10】にするとおいしく淹れられるそう。例えばコーヒー粉15gの場合は、湯量を150gにします。

  • コーヒーとお湯の割合は1:10を目安に

まずは少量のお湯(コーヒーの倍量程度)で蒸らします。

  • まずは少量のお湯で蒸らす

30秒ほど蒸らしたら、残りのお湯もゆっくりと注いできます。

  • 30秒ほど蒸らしたら残りのお湯をゆっくりと注ぐ

【3】グラスに注ぐ

コーヒーが落ちきったらグラスに注いで完成です。

  • コーヒーが落ちきればできあがり

~おいしく淹れるポイント~
・氷はたっぷり、できれば溶けにくいかち割り氷を使う
・ドリップしながら急冷し、気発を防いで風味を閉じ込める
・コーヒーと水の分量割合は1:10にする

◆より手軽に急冷式を楽しみたいならDRIP PODがおすすめ

最後、カプセル式コーヒーシステム「DRIP POD」で楽しむアイスコーヒーも紹介されました。

  • カプセル式コーヒーシステム「DRIP POD 」でもアイスコーヒーを楽しめる

DRIP PODで淹れるアイスコーヒーは急冷式ですが、マシンが自動的に最適な抽出をしてくれるので、急冷式アイスコーヒーをより手軽に楽しみたい人におすすめです。

  • マシンが最適な抽出をしてくれるので、誰でも簡単に安定した味わいで淹れられる

アイスコーヒー向けのカプセル「鑑定士の誇りアイスコーヒー」で淹れるのはもちろん、アイスコーヒー用ではないカプセルを選んでもボタンひとつでアイスコーヒー向けの抽出ができるので、好みのコーヒーカプセルをアイスでおいしく味わえます。

  • DRIP POD用カプセル

  • ボタンで「ICED」を選択すると、アイスコーヒー用の抽出が可能

  • 氷を入れたグラスをセットすればあっという間に完成

■この夏は自宅で本格アイスコーヒーを楽しもう

ホットコーヒーに比べてアイスコーヒーは淹れるのが難しそうなイメージがありましたが、コツさえわかれば意外と簡単においしく作れることがわかりました。

淹れ方(水出し式 or 急冷式)やコーヒー豆によって味の違いも変わるので、より自分好みの淹れ方を見つけるのも楽しそうです。この夏は自宅で本格アイスコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょう。