兵庫県三木市(みきし)は、古い歴史と自然に恵まれたまち。また、「金物のまち」としても有名です。伝統産業である三木金物は、園芸用品やナイフなどふるさと納税の返礼品としても多く提供されています。

本稿では、マイナビふるさと納税担当者が注目する寄附金の使い道について紹介していきます。

今回は、「縁結び事業」という三木市のふるさと納税寄附金の使い道について詳しく調べてみました!

三木市のふるさと納税の使い道「縁結び事業」について

  • 「みきで愛サポートセンター」ホームページより

・対象年度:令和4年度
・対象使途:市長におまかせ
・対象事業:縁結び事業
・その事業に費やした総費用:207万円
・総費用のうち寄附金活用額:207万円

「縁結び事業」は、コロナ禍も相まって「出会いたくても出会えない」「結婚したくても機会がない」という人が増えている中で、結婚に向けて一歩踏み出したい人を応援する事業活動です。

三木市では婚活イベントを22年間、市民ボランティアが成婚まで寄り添うお見合いを15年間行っているとのこと。

結婚したくても出会いがないという人や、信頼できる人に背中を押してもらいたい人などに対し、担当市民ボランティアが婚活を伴走。市民同士の助け合い、ボランティア精神を育成するとともに、結婚したい人同士が出会い、結婚に繋がっているのだそう!

「縁結び事業」の活動実績・効果

  • 「みきで愛サポートセンター」ホームページより

2001年にまちおこしの一環として市民団体有志と市役所が協働し、婚活イベントを開始しました。この活動が発展する形で、2008年、結婚したい人たちをさらに応援したい市民ボランティアの声を受け、「みきで愛サポートセンター」が設立されました。

サポートセンターは、イベントを年数回行う「みきハート部門」が約10名、お見合いを行う「サポーター部門」が約20名、合計約30名のボランティアを中心に、イベントやお見合いを行っています。

  • 「みきで愛サポートセンター」ホームページより

センターでの婚活を希望される人は、「みきで愛サポートセンター」のホームページから面談予約を行い、事務局との面談後、担当ボランティアの方との面談、お見合いへと進むのだそう。

ボランティアによるイベント以外では、NPO法人などの非営利でイベントを開催している「婚活応援団」もあり、登録団体数は7団体。令和5年度にはマッチングアプリ企業とのイベント共催も行われたのだとか!

・サポートセンターへの登録者:約200名
・成婚数:累計145組(令和6年3月1日現在)
・登録していない方も参加できるマッチングイベント:16回開催し、延べ参加人数578名/カップル数134組)

市民の声

・出会いをあきらめていた頃だったので本当に嬉しいです。とてもやさしく、頼りになる人と出会うことができて感謝しています。
・行政の婚活支援ということもあり、安心して登録しました。ボランティアの方からこまめに連絡をいただき、的確なアドバイスをいただきました。
・市外在住の私もセンターを利用することができ、成婚し三木市に引っ越しました。とても住みやすいです。
・ボランティアさんに、成婚だけではなく三木市の新婚向け補助金のことも教えてもらい、助かりました。
・センターで成婚し、赤ちゃんが生まれ、毎日笑顔がいっぱいの家庭になりました。

自治体からの声

  • 「みきで愛サポートセンター」ホームページより


「結婚したい若者」と、「若者を支援したいボランティア」を結ぶ経費に、皆さまからいただいた寄附金を活用しております。「結婚したい若者」は、三木市在住在勤の方だけでなく、将来三木市に住みたい方で、三木市内での活動に参加できる方は、ご登録できます。皆様からいただいた寄附金は、ボランティアの皆様がお見合い調整の連絡用に使用する携帯電話やボランティア保険、交通費、会議費、インターネットや固定電話の維持費などに活用しています。また、気軽に出会いたい方向けに、登録しなくても利用できるイベントがあり、いちご狩りパーティなどを行いました。イベント開催費用としても活用させていただいています。


今回は兵庫県三木市のふるさと納税の使い道「縁結び事業」を紹介しました。現在住んでいなくても、三木市内での活動に参加でき、将来同市に住んでみたいという人も登録できるそうです。信頼できる人に相談しながら未来への視野を広げられるのは、うれしいですよね。取り組みに興味をもった方は一度チェックしてみてください。