元プロ野球選手で野球解説者の落合博満氏が13日、YouTubeチャンネル『【公式】落合博満のオレ流チャンネル』で公開された動画「【2024プロ野球】どこが強い? 落合博満のGW明け振り返りと展望!」に出演。中日・中田翔の起用法について持論を述べた。

中田翔

時代の変化に本音も

チャンネルスタッフが「個人的には、中田選手がすごく格好いいなと思うんですけど」と話すと、落合氏は「まあ、あの年で休ませながらっていうのはどうなのかなと思うんだけども。まだ、そんなに老け込む年じゃないんでね」と、35歳という中田の年齢に言及。「ゲームを休むっていうのは、結構、休み癖がついて、結構つらいものが出てくるので」「古傷があって、ケガ防止のために休ませてるんだろうと思いますけども」と指摘した。

その後、落合氏は「まあそれはベンチが考えることであって、俺がとやかく言う問題ではないとは思うんでね。ひとりのOBとしてたまたま自分が思ってることを言っただけであって、あまり気には留めないでください」と述べながら、「これは最近の野球で結構取りざたされてるようなところがあるんでね。アメリカもそうなんだけど、日本でも、出ずっぱりは疲れるから多少休ませたほうがいいっていう野球の仕方が出てきてるんでね」と昨今の野球界の変化にも触れた。

ここで、スタッフが「時代の変化ってことですかね?」と尋ねると、落合氏は「ええ」と即答しながら、「ピッチャーも完投するのではなくて、6回なら6回、7回なら7回、球数100球前後で中継ぎに変えていくっていうスタイルが出てきているのであって、昔のピッチャーから言えば『満塁から替わるぞ』って言ったら、ボールを渡さないくらいのピッチャーは今はいないんでね。ちょっとそういうのは寂しい気もしないでもないけど、まあこれが今の野球なんでしょう」と、時代の変化を受け入れつつも、本音をこぼしていた。

【編集部MEMO】
打点王3回(2014年、2016年、2020年)、ベストナイン5回(2013年、2014年、2015年、2016年、2020年)、ゴールデングラブ賞5回(2015年、2016年、2018年、2020年、2022年)などの実績を持つ中田翔。昨年11月15日、読売ジャイアンツとの3年契約に盛り込まれていたオプトアウト権を行使して契約を破棄し、自由契約選手となることを選択。翌月6日に中日ドラゴンズと正式に契約し、入団会見に臨んだ。