直木賞作家・江國香織氏の恋愛小説を連ドラ化したテレビ朝日系ドラマ『東京タワー』(毎週土曜23:00~、4日は23:30~)。King & Princeの永瀬廉演じる21歳の青年・小島透と、板谷由夏演じる20歳以上年の離れた人妻・浅野詩史の美しくも許されない愛、その儚く甘美な世界を、現代の東京の最旬スポットを舞台に令和という新しい時代ならではのストーリーとキャラクターで大胆に描き出す。Travis Japanの松田元太演じる透の友人・大原耕二とMEGUMI演じる孤独を抱える主婦・川野喜美子の“危うい関係性”も紡がれ、「本当に詩史さんと透くんが美しい」「耕ニと喜美子が気になる」「どっちのカップルも急加速」と2組の今後の展開に注目が集まっている。
4日放送の第3話では、2人で会う時間を重ね、ますます詩史との恋に“おちていく”透、そして耕二も家庭教師の時間外にも喜美子に会いに現れるようになり、禁断の逢瀬を重ねていく……というストーリーが描かれる。ますます目が離せない展開を前に、マイナビニュースでは板谷とMEGUMIにインタビュー。役作りへの思いや永瀬・松田それぞれの印象、そして“魅力的な女性”になるために心がけていることを聞いた。
板谷由夏&MEGUMI、今作出演は「私にできるかな」
――まずは、今作のオファーを受けたときの心境を教えてください。
板谷:私で大丈夫かな? とは思いました。恋愛ドラマは久しぶりだし、20歳年下の男性と恋愛するのが私でいいんですか、と。でも、トライしないのはもったいないなという気持ちと、制作サイドから熱意を感じて、キャッチしないわけにはいかないなと思ったこと、そして江國香織先生の『東京タワー』がもともと好きだったことから、このご縁に乗ってみようとお引き受けしました。
MEGUMI:私も同じく、こういった役をやったことがなかったので、できるかな、大丈夫かなという気持ちでした。でも江國先生の作品はたくさん読んでいて大好きでしたし、いつか何らかの形で関わりたいなと思っていて。今の私にこんなお仕事をいただけることって、「チャレンジしてみなよ」と言われているような気がしたので、やらないわけにはいかないなという答えになりました。
詩史の“ずるさ”と喜美子の“寂しさ”
――板谷さんは、詩史を演じるにあたりどんな役作りをしましたか。
MEGUMI:難しいと思います。何を考えているのか、分からないんだもん。
板谷:あの人、難しいよね(笑)。変わった人なんですよ。もしかしたら、女友達はいないかもね。
MEGUMI:いないと思います(笑)。ずるいもん。
板谷:そうなんです。でも私は詩史を肯定しないといけないので「え? 何がずるいの?」というスタンスで演じています。撮影の合間に永瀬くんに「いやー、詩史ってひどいね」とぼそっと言うと、「えっ!? 知らなかったんですか!? 今ですか!?」ってツッコまれて(笑)。俯瞰して見ると、ひどいなと感じて演じられなくなってしまうので、俯瞰しないように、詩史を全部受け入れようと思っています。本人はひどいことしているという意識はないんです。恋愛ってそういうものですよね。
MEGUMI:透&詩史チームは、なんというか、美しくて。
板谷:どちらかというと“静”というか。
MEGUMI:そうですね。静であり、私は“ファンタジー”という印象を持っているんです。一方で、耕二&喜美子のチームは“リアリティ”をもってやれたらいいなと思っています。喜美子はコンプレックスを抱えた女性だと私は解釈していて。若いときはモテていて、自分の人生を謳歌していたけど、今は気がついたら「◯◯のお母さん」になっている。自分にフォーカスしてもらえる瞬間がなくなっちゃった、少し寂しい女の人。私も親になったとき、同じことを少し感じたのですが、ドラマを見てくださっている方の中にも、きっとこういった思いを日々抱えてらっしゃる方がいると思うんですよね。そんな喜美子に「そのままでいいんだよ」「大好きだ」と言ってくれる、あんなにかっこいい人が現れたら、本当に恋するだろうし、止まらなくなっちゃうだろうなって。
美しいラブシーンの秘密は“ベタベタ”?
――今作は美しいラブシーンも見どころの一つですが、ボディケアで心がけていることがあれば教えてください。
板谷:それはもう、MEGUMI先生に聞いていただいて。
MEGUMI:いやいや……鬼のようにやってますよ!(笑) 私は美容が好きで普段からやっていて、これは“病”のようなものなので。
板谷:病!(笑)色々聞きたいんですけど、現場が重ならなくて。ボディケアは、何をすればいいんですか?
MEGUMI:運動はされていますか?
板谷:やっています。
MEGUMI:じゃあもう大丈夫です! 板谷さん、キレイですから。撮影のときはとにかく保湿して、やたらと体をベタベタにしています。……でも、向こうはもっとベタベタにしていて。
板谷:(笑)。
MEGUMI:ものすごいベタベタにしていらっしゃるので(笑)、私もベタベタでいいか、と。こっちのチームはベタベタでやらせていただいています。普段よりも保湿に力を入れているかもしれないですね。
板谷:乾いちゃダメよね、女は。
MEGUMI:水気は大事ですね。
――板谷さんも次のシーンはベタベタに?
板谷:廉くんに「あれ?」って思われるかも。急にしとしとで来たな、なんかベタベタし始めたなって。
MEGUMI:(笑)。詩史の感情と共にベタベタしていくのも、艶があっていいかもしれません。