JR東日本首都圏本部は23日、原宿駅旧駅舎跡地開発について、5月末頃から本体工事に着手すると発表した。原宿のまちの玄関口において、100年近く地域の人々に愛されてきた旧駅舎の外観を再現しながら、商業施設として整備するという。

  • 原宿駅旧駅舎跡地開発のイメージ

原宿駅の旧駅舎建物は、尖塔を載せたハーフティンバー様式風のデザインが街のシンボルとして親しまれてきた。今回の開発では、その特徴的な外観を可能な限り再現して建て替えるとのこと。現行法令に適合する範囲で旧駅舎建物の外装材の一部を再使用し、安全で永く親しまれる建物づくりを行うとしている。

開発コンセプトは「時とつながる」(旧駅舎の外観の再現により原宿駅の記憶を継承)、「まちとつながる」(明治神宮の杜やまちの緑との調和を大切にする)、「文化とつながる」(多様な流行・文化の発信源である原宿にふさわしいまちのシンボルをめざす)。整備する商業施設はRC造の地下1階・地上4階建を計画しており、5月末頃に工事着手した後、工期は2026年12月までの予定。2026年度冬の開業をめざす。