mitorizは4月17日、「ポイ活に関する調査」の結果を発表した。調査は2024年2月16日~2月17日、「Point of Buy」の会員3,017人を対象にインターネットで行われた。

ポイントを貯めている人は98.5%、貯めているサービス数の平均は5.3

  • 「ポイ活」の取り組み状況

「ポイントを貯めているか」を調査したところ「意識して貯めている(87.5%)」「意識していないが貯めている(11.0%)」と、回答者の98.5%(2,972人)が貯めていると回答した。回答者の利用している(貯めている)ポイントサービス数は一人当たり"平均5.3サービス"となっている。

「青と黄色のVポイント」は35%が"今後の利用が増えそう"と回答

  • 「青と黄色のVポイント」について

ポイントを貯めていると回答した2,972人を対象に、4月22日にTポイントとVポイントが統合し誕生する「青と黄色のVポイント」の今後の利用に関する考えを尋ねた。全体の35.2%は利用機会が増えると思うと回答しており、現在、TポイントまたはVポイントをメインで利用しているユーザーにおいては、49.7%と過半数に迫る。

スーパーでは11.3%の人が年間1万円以上のポイントを貯めている

  • 業態別・年間獲得ポイント(金額)構成比

ポイントを貯めている人が「1年間に貯めているポイント額」を調査し、コンビニ、スーパー、ドラッグストアの3業態で比較した。どの業態に於いても500円未満という回答が最も多く、コンビニは4割に迫る37.2%となった。コンビニは1,000円未満までが過半数を超える55.7%となり、スーパーとドラッグストアも2,000円未満までで、スーパーが56.3%、ドラッグストアが64.5%と過半数を超えており、何千円ものポイントを貯められている人は多くないことがわかる。

一方で10,000円以上と回答した比率についてはコンビニが6.6%、ドラッグストアが8.0%と一桁なのに対して、スーパーは11.3%と10%を超えており、50,000円以上の比率も3.8%とスーパー(1.4%)、ドラッグストア(1.6%)よりも2倍以上高い結果となった。

ポイント獲得のため、スーパー、ドラッグストアはポイントデーを活用

  • ポイントを貯めるための行動

「ポイントを貯めるための行動」を調査したところ「ポイントを貯められるお店・サービスを選択して利用」が「あてはまる(54.6%)」「ややあてはまる(37.0%)」を合わせて91.6%と最も多く、次いで「QRコード決済で支払う(80.7%)」「ポイントデーを活用(78.0%)」と続いた。

さらに、コンビニ、スーパー、ドラッグストアの3業態で傾向を分析したところ、どの業態も「ポイントを貯められるお店・サービスを選択して利用」が最も多く9割を超えたが、2番目以降の行動に差が出ている。コンビニは「QRコード決済で支払う(81.2%)」が続いているが、スーパーとドラッグストアでは「ポイントデーを活用」が続いており、スーパーで78.1%、ドラッグストアで83.7%と高い数値となっている。ポイントを貯めるための行動として、スーパーとドラッグストアでは、ポイントデー活用を意識している消費者が特に多いことがわかる。

ドラッグストアではポイントを貯めやすい日はレシート投稿数が増加する傾向

ポイントを貯める行動として上位に入った「ポイントデーを活用」について、特に数値の高かったドラッグストアの実態をレシートデータから分析した。ポイントデーが定まっているドラッグストア「ウエルシア」、「ツルハドラッグ」「トモズ」の3チェーンを取り上げ、月間のレシート投稿数の構成比からポイントデーの影響の有無を分析。なお、対象チェーンで利用可能なポイントサービスは「Tポイント・Vポイント」「楽天ポイント」「dポイント」「WAONポイント」「Pontaポイント」となる。

下の図表は2024年2月に投稿された「ウエルシア」「ツルハドラッグ」「トモズ」のレシート投稿数を日別の構成比で表したもので、グラフからポイントデー・感謝デーは投稿数が増加している傾向を見て取ることができる。

  • レシート分析:レシート投稿数(構成比)

ポイントデー・感謝デーの投稿比率を合計すると「ウエルシア(39.2%)」「ツルハドラッグ(29.7%)」「トモズ(51.0%)」と半数を超えるチェーンもあり、ポイントデーを狙って買い物をしている消費者が多く存在していると言えそう。特にウエルシアは20日の「ウエルシアお客様感謝デー」においては単日だけで月間投稿数の15%を占めていることからも影響の大きさを見て取れる。