エイチ・アイ・エスは4月4日、「2024年GW旅行予約動向」を発表した。調査は3月25日、4月26日~5月6日出発のHISのツアー、ダイナミックパッケージ、航空券(宿泊のみは除く)の予約状況を集計した。

  • 今年のGWの日並び

    今年のGWの日並び

今年のGWは4月27日から始まり、「昭和の日」である29日までが3連休、その後に平日が3日続き、「憲法記念日」である5月3日〜振替休日の6日までの4連休に。平日3日間を休むことができれば最大10連休となるが、近年はカレンダー通りの休みとなる企業が多く、大型連休とは言いづらい日並びとなっている。

  • 海外旅行

    海外旅行

そんな今年のGWに「海外旅行」に出かける人の数を調査したところ、予約者数は前年同期比123.2%。昨年に引き続き増加しているものの、コロナ前の2018年比では53.3%と回復には至らず。平均旅行日数は6.0日間で、出国ピークは5月3日、帰国ピークは5月6日。平均単価は前年同期比98.5%の20万4,900円だった。

人気の旅行先は、1位「ソウル」、2位「台北」、3位「ホノルル」、4位「バンコク」、5位「プサン」と、TOP5までは前年と同じ順位に。続く6位には「香港」、7位には今夏五輪が開催される「パリ」がランクイン。

また、予約者数を地域別にみると、全地域で前年より増加傾向に。中でも、「中近東・アフリカ地域」(前年同期比132.0%)、「オセアニア地域」(同130.6%)、「アジア地域」(同127.8%)、「ヨーロッパ地域」(同119.8%)で二桁の増加に。

伸び率が急上昇した旅行先としては、GWに日本発着クルーズの寄港地となっている「チェジュ」(同1,502.1%)が大幅アップ。次いで、「香港」(同452.8%)、「上海」(同414.3%)と続き、いずれも、ディズニーランドのパークチケット付きプランの申し込みが多かった。

  • 国内旅行

    国内旅行

一方、国内旅行予約者数は前年同期比で76.4%、平均単価は同109.4%の10万2,900円だった。国内線運賃が変動制(ダイナミックプライシング)になったことにより、早期予約が主流となっている中、今年は国内旅行の予約のタイミングが遅い傾向にあり、夜便利用や平日を絡めるなど、まだ取れる旅行先に予約が入っている。

人気の旅行先は「沖縄県」が不動の1位となり、平均単価は前年同期比104.7%の12万1,900円。以下、2位「北海道」、3位「長崎県」、4位「東京都」、5位「福岡県」と続き、前年と同様の旅行先が上位に並び、コロナの影響が抜けた平時の状況となっている。

国内旅行の伸び率が急上昇した旅行先としては、出雲大社の団体祈祷と八足門(やつあしもん)の特別参拝が組み込まれたツアーが好調な「島根県」が前年同期比で173.7%。2位の「香川県」(前年同期比127.7%)は、繁忙期でも比較的安価であったことから予約者数が増加し、平均単価は同95.8%の8万7,700円だった。

また、関東発の日帰りバスツアーの予約者数、美しい藤の楽園として有名な「あしかがフラワーパーク」が1位、約50万株の芝桜が富士山麓に咲き誇る「富士芝桜まつり」が2位になるなど、旬なイベントが盛り込まれたツアーが人気のよう。

なお、海外旅行と同じく、国内旅行の出発ピークは5月3日、Uターンラッシュは5月6日。