JR東日本は3日、秋田総合車両センターに所属していたキハ40形・キハ48形を3月27日にタイ国鉄(SRT)へ譲渡したと発表した。JR東日本によるタイ国鉄への車両譲渡は、今回が初めてだという。

  • 新潟港での車両譲渡の様子

  • 秋田・青森地区で活躍していたキハ40形・キハ48形

タイ国鉄は、バンコクを中心として放射状に延びる主要4路線を中心に、営業キロ4,044kmの長大な路線を持つ鉄道事業者で、年間の旅客輸送人員は2,620万人(2020年)。今回、JR東日本はタイ国鉄の輸送力強化を目的に、キハ40形・キハ48形を計20両譲渡した。

なお、JR東日本は今年度から、外国人技能実習生受入事業の一環でタイ国鉄子会社の社員を含む同国からの技能実習生6名を受け入れている。東日本鉄道文化財団が実施している鉄道事業者の若手幹部候補生向け研修事業でも、これまでに50名近くのタイ国鉄職員を受け入れるなど、タイ国鉄との関係を深めてきた。今後もタイ国鉄との関係強化を図り、タイの社会課題を解決しながら事業機会の拡大をめざすとしている。