俳優の上川隆也が2日、神奈川県内のスタジオで行われた日本テレビ系ドラマ『花咲舞が黙ってない』(13日スタート、毎週土曜21:00~)の制作発表会見に登場。今は亡き大杉漣さんと、立ち上げたプロデューサーの思いを胸に演じる決意を述べた。
平成版の前作で相馬健役を務めた上川は、今作で、花咲舞(今田美桜)の叔父にして舞の良き理解者である花咲健として登場。舞が銀行に就職したのをきっかけに、兄の店を引き継ぐ形で脱サラして「酒肴処・花さき」の店主になったという役柄で、舞の小さい頃から近所に住んでいていろいろ言い合える関係、という設定だ。
前作では、大杉漣さんが演じた舞の父親・幸三が居酒屋「花咲」を営んでおり、舞や相馬たちの癒やしの場となっていた。上川は当初、今作でも大杉さんと同じ父親役での出演という提案も受けたそうだが、「それはやはり大杉さんがなさっていた役ですし、大事にしたいと思ったので、もう一度考えましょうということで、叔父役に収まったという経緯があるんです」と明かす。
その上で、「だからこそ、この“花さき”の店主という役柄を、僕も1から作り上げなければいけませんし、楽しみながら、新しい『花咲舞が黙ってない』の一端を担っていきたいと思っています」と決意を述べた。
また上川は、前作を立ち上げた加藤正俊プロデューサーへの思いを語る場面も。「加藤正俊さんとは2015年の作品が終わった後も何度となく、お酒の席などでご一緒させていただいていて、そのたびごとに“またやりたいね、花咲舞”という話は持ち上がっておりました。残念ながら2022年にこの世を去ってしまった加藤さんは、今回も“シリーズプロデューサー”としてこの作品に名を連ねています。ですから、今回の『花咲舞』の中にも加藤さんの思い、伊吹は息づいているものと僕は信じておりますし、その作品に改めて役柄を変えて参加できること、本当にうれしく思っています」と心境を語った。