番組が30年続いた原動力として2人が挙げるのは、やはりこの「ゴチ」。人気に火をつけたのは、自腹を象徴とするガチ感だ。スタート当時は、このルールもテレビ上の“体(てい)”だと信じていたという。
「僕らが“やるんやったらガチでやらないと面白くない”って言ったかもしれないですけど、僕は返ってくるもんやと思ってました。やっぱり(金額が)高いですから、もうちょっと交渉するべきやった(笑)」(岡村)
「どっかで払った分のギャラがドーンと入ってくるっじゃないかって、うっすら期待してました(笑)。でも、ほんまに入ってこないので、これはもうガチなんやと思いましたね」(矢部)
このガチ感が真剣勝負を生み、瞬く間に人気コーナーに。クビを食らっている矢部は「全部がガチやから、年末にあの顔が引き出されるし、泣いてしまう人もいるんですよね」と改めて魅力を分析した。
中居正広、ナイナイ2人に「現金いるの?」
中には、「負けたゲストで“こんなに高いの!?”ってすごい剣幕で帰っていった方もいらっしゃいます」(岡村)というが、4月4日(19:00~)放送の30周年2時間スペシャルの「ゴチ」にゲスト出演する中居正広さえも、ガチ自腹に半信半疑のようだ。
「中居さんからショートメールで“現金いる?”ってきたんですよ。“いる”って送ったら“ヤバい”って返ってきたので、彼すら負けたら本気で払わなあかんというのが分かってないんですよね。分かってても、誰かが待ってくれるやろと思ってる」(矢部)
「僕のほうにもショートメールで“現金いるの?”ってきたから“負けたら払わなあかんから現金はいるよ”って送ったら“そうなの?”って返ってきました。彼は差し入れとかは結構ドーンと入れたりするタイプなんでしょうけど、ちょっと甘えみたいのを感じたので、そこはバシッと“ゴチは違うよ”って伝えました」(岡村)
このようにガチルールが設定されているゆえ、岡村はスタッフに不満がある様子。「ピタリ賞獲っても、なかなか(賞金)くれないですからね。“あれどないなってますの?”って聞くの恥ずかしいから、今日は記者の方がいて言えて良かったです(笑)」