ピアソン・ジャパンは3月12日、英語学習者に対するグローバル調査の結果を発表した。同調査は、2023年10月に日本、サウジアラビア、ブラジル、イタリア、米国・フロリダ州の5つの国・地域で英語を母語としない英語学習者および英語を職場で日常的に使用している計5,000人(各地域1,000名)を対象に実施したもの。

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日本では、半数以上の人(52%)が英語を学ぶことで仕事の幅が広がり、また、43%の人が収入増加の可能性が高まると考えているという。日本の回答者の約5人に1人(21%)が、英語はキャリアアップに欠かせないと感じており、半数以上(56%)が現在の職務において重要だと感じている。

また、同社によると「英語力が高い人ほど高収入を得ている可能性が示された」と説明。上級または中級レベルの英語力を持つ回答者の40%が年収800万円以上と回答したのに対し、中級レベルでは17%、初級レベルでは10%にとどまった。

日本の英語学習者は、現在の仕事上のポジションを維持するために英語を学んでいると上級者の53%、中級者の37%が答えているが、67%は、将来のキャリアのために英語を学ぶ価値があることを認識しているという。

日本では、英語を週に一回以上使う人の割合は42%。読む・聞く・書く・話すの4技能すべてに対する自信の度合いは世界平均に比べて低く、「4技能すべてに自信がある人」はわずか7%だった(世界平均25%)。

また、英語で自分の考えを十分表現できていると感じている割合は14%で、世界平均の27%と比較しても低い値となった。