慶應義塾大学自動車部所属(現在は引退)の学生ライターが旧車の大規模イベント「Nostalgic 2days」(ノスタルジック2デイズ)を取材しました! レトロで個性豊かなクルマの数々に目を奪われましたが、注目したのレトロな黄色がカッコいい昔のポルシェ「911」です。いつかは乗ってみたいのですが、クルマの特徴や初期費用、維持費用などについてお店の方に聞いてみました。
黄色のポルシェは状態良好!
私が注目したのは、「オートショップ タキーズ」のブースに展示してあった1976年のポルシェ911です。お値段は1,850万円! 日本で新車を買うのと同じくらいの値段ですね……。低くて長いフロントにリアの出っ張りもカッコよく、どこかレトロな黄色のカラーリングもたまりません。
実はこのクルマ、外見は歴史を感じますが、中身はピカピカなパーツでリフレッシュしてあります。
こういう黄色は1976年の発売当時にもともとあったボディカラーだそうです。展示してある個体は、オリジナルに限りなく近い形で塗りなおしてあるとのことでした。ゴム類などのパーツも新品に取り換えてあります。エンジン周りではキャブレターをオーバーホール(交換・調整)しているため、問題なく乗ることができるといいます。エアコン完備でオーバーヒート対策もしてあり、高速道路に乗っても問題ないとのこと。
ちなみにエンジンはリアに乗っており、ボンネットは荷物置きになっています。ガソリンタンクもフロントに付いているそうです。
パーツはすでに新しくなっており、何かあっても純正パーツが比較的入手しやすいそうです。それでも、まだ学生の身の私には1,500万円超えのクルマは手に負えないですから、同じブースで別のクルマを探してみたところ、もう1台、注目すべきクルマを発見しました!
お手頃(?)なクラシックカーを発見!
こちらのクルマは1993年の「ヒーレースプライトMK-1」です。お値段は430万円となっていますから、新社会人でも少し無理をすれば現実的に手の届くクラシックカーかもしれません。
前から見た際のデザインが非常にかわいいですよね! 全体的に丸っこいフォルムに加えて、眼鏡のような大きなライトが特徴的です。いかにもクラシックカーな見た目のクルマなので、街をドライブしたら注目されること間違いありません。
実は、こちらの車両はレプリカで、大元のデザインは1950年代にまで遡るそうです。デザインは50年代、技術は90年代と聞くと、乗りやすそうでハードルが下がります。
そんなレアな車両が430万円という価格設定になっているのにはビックリしましたが、維持費用もそこまで高くはなさそうです。不調になっても、先ほど紹介したポルシェのように代わりのパーツは手に入ります。
一番気になったのは、リア部分のむき出しになった荷物置きです。トランクなどをくくりつけて走るそうですが、しっかりとひもで固定すればスピードを出しても落ちることがないようです。少しヒヤヒヤしますが、ちょっとした荷物なら積むことができそうですね。
クラシックカーにチャレンジしてみては?
今回紹介したポルシェ911とヒーレースプライトMK-1は、思ったよりも維持費用がかからなそうな車両でした。クラシックカーは完全に手の届かないものだと今までは認識していましたが、クルマを購入する際の選択肢として念頭に入れてもいいように感じました。
クラシックカーが好きな方や珍しいクルマに乗って街中を駆け巡りたい方は、ぜひクラシックカーを愛車にしてみてはいかがでしょうか?