2023年6月29日をもって解散した“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのメンバー、モモコグミカンパニーが2月14日に5冊目の著書『解散ノート』を発売。これを記念し、同じく元メンバーのアイナ・ジ・エンドとの出版記念特別対談イベントを25日、都内で行った。

  • モモコグミカンパニーとアイナ・ジ・エンド

『解散ノート』は、BiSHが解散宣告を受けた2019年11月から東京ドームでラストライブを行った昨年6月29日まで3年半の日々を、日記形式でリアルタイムで書き記した貴重な記録。同書の中で、アイナの言葉がたびたび印象的に登場する。

解散後初となる公開対談は、オンライン配信イベントとして実施。また、抽選で当たった50人が会場で観覧した。

モモコは、アイナに『解散ノート』を送ったら読んだ直後にLINEをくれたと明かし、「『本を読みながら泣いたのは初めて』と言ってくれて本当にうれしかった」とコメント。アイナが「ももちゃんはいつもあんま顔に出さない。自分と向き合って悲しい気持ちになったり、不甲斐ない気持ちになっていたんだと、これを読んで知ったから、もっと気づけたらよかった」と言うと、モモコは「優しい」とほほ笑んだ。

また、モモコは「BiSHは終わったんだけど、曲は生き続けていると思っていて、これを出した理由も私はBiSHを愛していたから一過性のものにしたくないというのがあって、その時代に生きてなかった人も本から入ってまた曲を聴こうってなってくれたらうれしいなと思っています。私たちは人間だから死んでいくけど、音楽は永遠であり、BiSHも永遠であるから、いろんな人がBiSHの音楽に勇気づけられて前を向いてくれたらいいなと。そのきっかけになる本だといいなと思います」と同書に込めた思いを語った。

そして、アイナとの公開対談を満喫したようで、「すごくいい時間だった。すごく有意義な1時間だったなと思います」と話した。

イベント後に報道陣の取材に応じたモモコは、「アイナとは解散以来一度も話してなくて、LINEでやりとりはしていたんですけど。だからどんな感じかなと思っていたんですけど、会ったら意外と普通に話せてあまりブランクを感じず、あの頃に戻ったなという感覚で話せたのですごくうれしかったです」と改めて感想を述べ、「本をちゃんと最後まで読んでくれていて、あとがきがこの本の醍醐味だと言ってくれたのがすごいこの本をわかってくれていると思って、とってもうれしかったです。ちゃんと読んでくれているんだなと思いました」と語った。