マイナビ転職は2月20日、「正社員の賃金不満と副業の意識調査」の結果を発表した。調査期間は2023年12月16日~18日、調査対象は20~59歳の会社員(正社員)、有効回答は800人(副業経験者400人・未経験者400人)。

  • 現在の生活に金銭的な不安を感じるか

まず、現在の生活に金銭的な不安を感じるか尋ねると、65.5%が「不安を感じる」と回答。また、現在の年収に満足している人は27.5%と、満足していない人(48.4%)を大幅に下回った。同調査では「実質賃金が減少するなか、生活に金銭的な不安を抱える人が多い」と推察してる。

  • 現在の給与年収に満足していますか

次に理想の年収を聞くと、中央値は550万円。一方、現在の年収の中央値は400万円で、金額別でも「400万円未満」が約半数の48.4%を占め、理想と現実のギャップは150万円にも上った。年代別にみると、20代の年収の中央値は300万円台前半だったが、50代では400万円と最も高かった。

  • 給与年収を教えてください

年収アップに効果的な手段については、「副業」が23.4%でトップ。年代別では、40代は27.0%と最も高かったのに対し、20代は17.0%と最も低かった。

理想の副業月収は平均月収10.5万円。しかし、実際の副業月収は平均5.7万円にとどまり、年収同様に理想と現実でギャップが見られたほか、副業の年収が1万円に満たない人も59.2%に上った。

  • 理想と実際の副業年収額を教えてください

副業をして感じた変化については、「生活の時間に余裕がなくなった」と「やりがいを感じている」(各14.5%)が最も多かった一方、「思うような収入を得られていない」(12.8%)という課題も浮き彫りになった。