日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は2月15日、2024年のモータースポーツ活動概要を発表した。
「ワークスプログラム」では世界中のユーザーに電気自動車(EV)の楽しさを届けるため、今シーズンも「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」に参戦する。参戦6シーズン目となる今回(シーズン10)は、昨年に引き続き、パワーとスピードがさらに向上したGen3規則のもとレースが開催される。
今シーズンはすでに開幕しており、2024年1月末にサウジアラビアのディルイーヤで行われた第3戦では日産のドライバー、オリバー・ローランド(英国)がポールポジションと3位表彰台を獲得している。
また日産/NMCは、「Nissan Z NISMO」(日本名:フェアレディZ NISMO)をベースとした「Nissan Z NISMO GT500」で「SUPER GT GT500クラス」に参戦し、シリーズチャンピオン奪還を目指す。
「カスタマーレーシングプログラム」ではFIA GT3規定の「Nissan GT-R NISMO GT3」で参戦するチームを引き続き支援する。
また、「スーパー耐久シリーズ ST-Xクラス」「GTワールドチャレンジ・アジア」に参戦するカスタマーチームに技術支援を行い、好成績獲得をサポートする。
「GT4プログラム」においては、「Nissan Z NISMO」をベースに開発した「Nissan Z NISMO GT4」をカスタマーチームに供給して技術支援を行い、好成績獲得をサポートする。
そのほか、NMCは日産車でレース参戦するカスタマーチームに技術支援を実施。また、世界各地で行われるLMP3クラス向けにエンジンを供給する。
その他の活動としては、「NISSAN MECHANIC CHALLENGE」「NISMOドライビングアカデミー」「NISMO Festival」などのプログラムやイベントなどを予定している。
今回の発表に際して、日産自動車のモータースポーツビジネスユニットヘッドであり、NMCのCEOを務める片桐隆夫氏は、「NISMOにとって記念すべき今年は、これまで以上に情熱と魅力にあふれたクルマ作りとモータースポーツ活動に取り組み、世界中の皆様に大きなワクワクをお届けします」とコメントしている。