俳優のムロツヨシが主演を務める映画『身代わり忠臣蔵』(公開中)の本編映像が9日、公開された。
■斎藤宮内(林遣都)が孝証(ムロツヨシ)に“身代わり”レクチャー
今回公開されたのは、吉良上野介の忠実な家臣・斎藤宮内(林遣都)が、上野介に扮装した孝証(ムロ)に“身代わり”レクチャーを施すシーンの本編映像。
顔はそっくりだが性格はまったく異なる兄弟・上野介と孝証。いつも上野介の傍についていた宮内は、孝証に「このうつけめ、と言ってみてください」と身代わりがバレないよう“上野介らしい言動”を教え込む。孝証の復唱に「全然違う!」とダメ出しをしつつ「もっと人の心を引き裂くように」とアドバイスし、「このうつけめ~!」と絶叫しながら再現。孝証は、兄・上野介の性悪さに引きながら、「恐いね! よく辞めなかったな」と思わず宮内の苦労をねぎらう。
「上野介様はもっと恐ろしゅうございました」という宮内は、上野介の暴言を「世間知らずの間抜けが!」「田舎者!」と熱演。孝証が「気分が悪いわ!」と辟易しながらも、それを手本に声を発すると、宮内は「その調子!」と嬉しそうに目を輝かせる。次第に「もう一丁!」「よいしょ~!」とノリノリで合いの手をいれていき、さらに指導は熱を帯びていく。
ムロとテンポのいい掛け合いを見せ、持ち前のコメディセンスを爆発させている林。先日行われた完成披露舞台挨拶では「ムロさんが凄すぎて、新しく生まれてくるものやセリフの言い回しの一つひとつに感動しました」とムロを絶賛し、それに対してムロも「身代わりとなるまでのシーンを一緒に作っていったので、本当に林君には助けられました!」と感謝を伝えていた。
映画『身代わり忠臣蔵』は、土橋章宏氏による同名小説の実写化作で、同氏が脚本も担当する。嫌われ者の旗本、吉良上野介(ムロツヨシ)が城内で恨みを募らせた赤穂藩主に斬りつけられ、お家取り潰しの危機に両家とも大ピンチ。吉良家家臣からは殿にそっくりな弟・孝証(ムロツヨシ)を身代わりにして、幕府を騙し抜く策が提案される。一方、切腹した赤穂藩の部下・大石内蔵助(永山瑛太)は、仇討ちの機会をうかがっているような、いないようなという状況で、世紀の大芝居「身代わりミッション」が幕を開ける。
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