フジッコは31日、お米のような大豆食品「ダイズライス」のメディア試食会を開催した。大豆を主原料とした乾燥タイプ / 冷凍タイプの食品で、同社の食品ブランドBeanusのECサイトにて販売している。担当者は「栄養の摂り過ぎを気にして食事の選択肢を狭めている方にも喜んでもらえる商品です。ダイズライスで食のレパートリーを広げてもらえたら」とアピールする。

  • フジッコが大豆食品「ダイズライス」を紹介した

■最も低糖質なライスとして

冒頭、フジッコ コア事業本部の田口敬子氏が登壇。20~60代の男女520人に聞いた同社調べでは、その約7割が料理や食事に含まれている糖質、脂質、タンパク質といった栄養成分を「気にしている」と回答したと報告する。

田口氏は「食事をする際に『美味しそうなもの』を選ぶ人は約半数にとどまり、残りの約半数は栄養成分を判断材料としていることが判明しました。3割以上の人は栄養成分を考えて食べることを避ける料理や食品があり、特に『ご飯もの』や『揚げ物』は避けられる傾向があります」と説明。そこでフジッコでは、ダイズライスを強く訴求する。その特徴については「お米と比べて糖質は86%もオフ」「1食あたりのタンパク質は24g」「まるでお米みたいなのに添加物は不使用」とした。

  • 乾燥タイプの「ダイズライス」は、お米のように家庭で炊いて食べる商品。価格は800g(約16食)で3,300円

  • パックご飯のように電子レンジで作れる冷凍タイプも用意する。「プレーン」は378円、「ガパオ」「五目チャーハン」「カレーピラフ」「きのこの和風ライス」は各540円

ダイズライスは白米のように様々な料理に活用できるのが大きなメリット。糖質やタンパク質をはじめとする栄養成分を調整した「チャーハン」や「カレーライス」などを作ることができる。田口氏は「ほかの代用食と比較してもダントツに低糖質で高タンパク質。白米の半分をダイズライスに置き換えて炊くだけでも、充分に満足感があり、かつヘルシーな食事をお楽しみいただけます」と説明する。

  • 「白米」「白米+ダイズライス」「ダイズライス」について、どのくらいエネルギー、糖質、タンパク質が含まれているか比較

商品を利用する6割以上のユーザーからは『ダイズライスがないと困る』との回答を得ているという。そのうえで「オートミールだけの主食では糖質やカロリーが高くなるが、ダイズライスがあればチャーハン、カレーライスも食べられる」「最も低糖質なライスであり代替商品はない」「もう米粒は食べられなくなった」「無理せず美味しく糖質調整できるのが幸せ」といった利用者の声も紹介した。

  • 実際の調理例。写真のチャーハンはダイズライス150gを使用、カロリーは336kcal、タンパク質は35.2g、脂質は15.7g、糖質は12.9g

  • 写真は、ライスサラダ。ダイズライス150gを使用、カロリーは307kcal、タンパク質は26.3g、脂質は14.4g、糖質は17.0g

  • 写真は、カレーライス。ダイズライス150gを使用、カロリーは646kcal、タンパク質は70.5g、脂質は29.9g、糖質は24.6g

実際に試食する機会を得た。傍目には”黄色がかった白米”という印象のダイズライスだが、炊きたての白米のような粘り気はなく、かと言って豆の匂いもしない。表面はサラサラとしており、箸でつまむとポロポロとこぼれ落ちるため、食事の際にはスプーンを用意したほうが良いだろう。

食感はさっぱりとしておりクセがない。したがって、どの料理にも相性は良さそうだ。かくいう筆者も日頃からダイエットを心がけている1人だが、ダイズライスは低糖質ということで、量を食べても罪悪感がないのが何より嬉しかった。

  • 写真は、きのこクリームリゾット。ダイズライス150gを使用、カロリーは392kcal、タンパク質は27.8g、脂質は23.6g、糖質は17.8g

メディア試食会には、管理栄養士でフィットネストレーナーの河村玲子氏も登壇。その栄養価を比較したうえで「ダイズライスの栄養価は主菜に相当します」と説明し、食事だけで痩せたい運動嫌いの人、理想の身体を追求する筋トレ好きの人、健康的な身体を維持したい食事重視の人、食事量を減らしてダイエットを頑張る人、あるいは健康を維持したい高齢者など、様々な人にフィットする商品と結論づけた。

  • ダイズライスとその他の食品の栄養価の比較。ダイズライスの栄養価は、白米よりも主菜に近いことが分かる

  • フジッコ コア事業本部 新事業開発部の田口敬子氏(左)と、フィットネストレーナーの河村玲子氏(右)