スバルが新車のサブスクリプションサービスを開始する。「KINTO」でスバル車が選べるようになる形だが、スバルが新車サブスクに参入する理由とは? オンライン説明会を取材した。
月額料金は全てコミコミで!
スバルはKINTOと業務提携契約を締結して新車のサブスク「KINTO ONE (SUBARU)」を始める。KINTOのプラットフォームに参画する形なので、申し込みや契約はKINTOのホームページで完結させられる。全国のスバル販売店では店頭受け付けも実施する。2023年12月にスバルが開催した事前オンライン説明会によると、サブスクで展開する車種は「検討中」でサービス開始時に発表するとのこと。月額料金も明かされなかった。サービス開始は2024年初夏の予定。
サブスクの内容はKINTOでクルマを契約する場合と基本的には変わらない。クルマ関連の費用、例えば保険料、税金、メンテナンス費用などが全てコミコミとなる「フルサービスカーリース」とも呼ばれる内容だ。
スバルがサブスクを始めるのは、顧客とのつながりを持ち続けられるようなクルマの売り方を開拓したいためであり、クルマを手ごろな値段で提供したいがためでもある。サブスクのメインターゲットは若年層だ。クルマを買うのが初めての人や、クルマのディーラーに足を運んだことすらない人など、クルマの所有に障壁を感じやすいユーザーに、コミコミかつ定額のサブスクを提案していきたいという。
スバルでは中古車のサブスクを2021年に始めたそうだが「いろいろな壁にぶち当たっていた」(スバル販売促進部の西久保真一郎さん)とのこと。新車サブスクについては「本音でいうと、自社で立ち上げるのは難しいと実感していました。時間も費用もかかりますし、認知を広めるのも難しい課題です」というのが西久保さんの弁。そこでトヨタ/KINTOに相談を持ち掛けたことが、今回のサービス開始のきっかけになったという。
KINTO ONE (SUBARU)の契約期間は3/5/7年から選択可能。月額料金に含まれるのはKINTO所定のオプション(装備品)代金、登録諸費用、自動車税環境性能割、契約期間中の各種税金・保険(自動車税種別割、重量税、自賠責保険料、自動車保険=任意保険料)、メンテナンス費用(点検、故障修理など)、車検費用などだ。