野岩鉄道は11日、クラウドファンディング(2022年に実施)による支援をもとに改修した6050型(61103・62103編成)の改修工事と諸手続きが完了し、今後は改修車両(61103号車)を「やがぴぃカー」として1月26日から営業運転を開始すると発表した。

  • 「やがぴぃカー」外観

「やがぴぃカー」と命名された61103号車は、足をのばしてくつろげる畳席を設置したほか、ドア付近に既存の椅子席も残され、好みの席を利用できる。畳席の一部は「掘りごたつ席」になっており、車窓の風景が映り込む鏡面仕上げのテーブルを設置している。

目玉ともいえる設備として、6050型(61101・62101編成)で使用していた運転台をそのまま使用した「運転台席」を車内2カ所に設置。運転台席にモニターが設置され、実際に6050型の乗務員室から撮影した前面展望画像が映し出される。62103号車は、従来のボックスシート席を備えた車両として運用。車内のトイレは洋式化され、連結部寄りの一部を車いす・ベビーカー利用者や自転車を持ち込む人のための多目的スペースとした。

  • 「やがぴぃカー」外観正面

  • 畳席

  • 掘りごたつ席

  • 運転台席

  • 62103号車の多目的スペース

「やがぴぃカー」の利用に関して、乗車券類の他に座席整理券(大人500円・小児250円)が必要。掘りごたつ席や運転台席を利用する際、乗車券類と座席整理券に加え、各席の利用料金(大人500円・小児250円)が必要となる。あわせて定員制を採用し、乗車にあたって事前の予約が必要。予約申込みは専用メールアドレスにて、乗車日1カ月前の10時(1カ月前に該当日がない場合はその翌日)から乗車日直前の平日正午まで受け付ける。

現在、運転予定日時は1月26・28日、2月2・4日とされ、各日とも下り「やがぴぃ1号」(新藤原駅10時51分発・会津高原尾瀬口駅11時28分着)、上り「やがぴぃ2号」(会津高原尾瀬口駅12時52分発・新藤原駅13時29分着)を運転する。なお、2月4日以降は車両の検査を行うため、運転日の予定はないとのこと。その後の運転日・運転時刻については野岩鉄道のサイト・SNS等で案内する。