• 志田彩良

――「復讐」がテーマの作品ということで、ご自身が復讐したいことはありますか?

家族がとても仲が良くて、昔から家庭内でドッキリが多発しているんです(笑)。朝起きて部屋を出ようとしたら、ラップが張ってあって顔が思いっきり引っかかるとか、虫のおもちゃが家にたくさんあって、それが部屋に置かれたりすると、「次は復讐しよう(笑)」と思いますね(笑)

――楽しそうな家族ですね(笑)

そうですね(笑)。学生時代にお弁当箱を台所に出さなかった次の日は、お昼にお弁当箱を開けると、まずふたの裏に「お弁当箱を出さないとこうなりますよ」という母からのメッセージがあって、真っ白なご飯の上にすごくリアルに切り抜かれた虫の形の海苔が載せてあって、「わーーー!!」ってなったりとか、そういうことが結構ありました(笑)

――毎日警戒してしまいますよね。

そうなんです。だから虫の形をしたものが部屋にあって「またやってる(笑)」と思って近づくと動き出して、「本物だ!」ってこともあって、本当に紛らわしいんですよ。最近でも、私が家にいないときの、窓辺にいる虫を父がビビりながら退治してる動画が、母から送られてきたんです。でも、それは私からのドッキリで(笑)、父から「ティッシュで潰したときに硬かった」と聞いた母が「彩良がやったんじゃないか」と勘づいてゴミ箱に捨てたティッシュを広げたら、やっぱりおもちゃだったと(笑)

――すでに復讐し合ってますね(笑)。そんなご両親は、今回の連ドラ初主演を喜んでらっしゃいますか?

喜んでくれました。特に母は、この「金曜ドラマDEEP」の作品がずっと好きで、第1弾から毎回欠かさず見て大ハマリしているので、すごく喜んでくれています。今回の予告映像を見た母から「これぞドラマDEEP!」ってメッセージが送られてきました(笑)

――そのままキャッチコピーにしてもいい(笑)。これは心強いですね。

はい(笑)

――では最後に、同クール連ドラ主演となる2作の見どころをお願いします。

『消せない「私」』はただの復讐劇ではなく、相手を人生の絶頂までサポートした上でそこからどん底に落とすというのがすごく面白いと感じてもらえると思います。それと、照明にもこだわって撮影をしていて、映像も楽しんでいただけると思いますし、「ここにすごくきれいなお花が咲いてたら違和感だな」という場所にわざと花を置いていたり、小道具も含めて細部までこだわっています。お芝居や作品自体も皆さんに楽しんでいただけたらと思いますが、そういう細かいところにも注目して見ていただきたいなと思います。

『こんなところで裏切り飯』は、とにかく、ただただ美味しいものを食べています(笑)。出てくるのは実際にあるお店なので、美味しそうだなと思ったら足を運んでいただけたらうれしいです。あと伊武(雅刀)さんのお芝居が本当に面白くて(笑)、現場のスタッフさんたちもゲラゲラ笑いながら撮影しているので、伊武さんとの掛け合いにも注目していただけたらと思います。

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●志田彩良
1999年生まれ、神奈川県出身。13年からファッション誌『ピチレモン』の専属モデルとして活動し、14年に短編映画『サルビア』で初主演を務め、役者デビュー。その後『ゆるキャン△』シリーズ(テレビ東京系)や、日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系)で注目を集め、以降は『君の花になる』(TBS系)、『ホスト相続しちゃいました』(カンテレ・フジテレビ系)、『大奥 Season2「幕末編」』(NHK)などに出演。24年1月期は、連ドラ初主演となる『消せない「私」―復讐の連鎖―』(日本テレビ)と『こんなところで裏切り飯』(中京テレビ)が同クールに放送され、『アオハライド Season2』(WOWOW)の放送も控える。

スタイリスト/山本隆司(style3) ヘアメイク/高取篤史(SPEC)