国土交通省と鉄道・運輸機構は5日、「令和6年能登半島地震」で被災した のと鉄道を支援するため、鉄道災害調査隊「RAIL-FORCE」を派遣し、1月9・10日に被災概況調査を行うと発表した。
のと鉄道は「令和6年能登半島地震」で被災し、ホーム損傷等の被害が発生。現在は全線で不通となっている。のと鉄道によれば、各駅施設の大きな被害に加え、線路の湾曲、線路上の土砂災害も確認されており、復旧の見込みは立っていないという。のと鉄道から鉄道災害調査隊の派遣要望を受け、国土交通省は鉄道・運輸機構に対し、鉄道災害調査隊「RAIL-FORCE」の派遣を要請した。
鉄道災害調査隊「RAIL-FORCE」は、自然災害等で被災した鉄道施設等の早期復旧を支援するため、2023年4月に創設された。鉄道・運輸機構は、鉄道の整備について豊富なノウハウを有する職員で構成される鉄道災害調査隊7名を1月9・10日に現地へ派遣。被害概況を把握し、施設被害状況調査を実施するとともに、復旧方法について技術的助言等を行う。調査区間は和倉温泉~穴水間(28.0km)とされている。
国土交通省も、鉄道局職員2名と北陸信越運輸局職員3名を派遣して現地調査を行い、鉄道・運輸機構の鉄道災害調査隊「RAIL-FORCE」の支援活動と連携するなどして、被災した鉄道施設等に対する災害復旧支援活動の強化と復旧の早期化を図る。なお、のと鉄道は外部専門家の調査を経て、今後の方針を定める予定としている。