2023年で印象に残っている仕事

――続いてランジャタイさんの2023年についてもお伺いします。『THE SECOND』(フジテレビ系)参戦やエッセイの出版など大活躍だったかと思いますが、一番うれしかったお仕事を挙げるとしたら何ですか。

伊藤:やっぱりこの『がんばれ地上波!』を1年やれたことですね。テレビという夢の場所で冠番組をやれていてすごいなと。売れていない芸人でも、誰でも呼べますし。

国崎:僕は「七変化」(『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』日本テレビ系)ですかね。やりたいことを全部やらせていただきました。全財産をはたいて、本当に今お金がないんです。この番組から15万借りてます。

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――えっ!? 本当ですか!?(笑) 2年前の『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日系) 決勝進出以降、メディアへの出演機会が増える中、お二人がランジャタイとして“守り続けていきたいもの”を教えてください。

国崎:食レポですね。「食べない」というのをずっとやっていて、今はお店にも入らなくなって。そしたらそれでオファーが来たりするんです。そんな仕事があるんだなって(笑)。来年も、「食レポでは食べない」と約束します。それは守り続けたいです。

伊藤:大丈夫!? 僕は“このままのランジャタイ”を守りたいです。そのまま素敵な場所にバンバン出ていって、日本中を巻き込んでいきたいです。

国崎:でも無理なんですよ。サンドウィッチマンさんみたいにクリーンなタレントならいいんですけど、食レポでも食べないし。

伊藤:わがままばっかり言いますからね。

――今はお二人ともカツラですが、これはいつまで続けられますか。

国崎:飽きたらパッとやめると思います。今はカツラをつけたり取ったりしていますが、テレビを見ている人が「あれ? こいつこんな髪型だったっけ?」って混乱して吐き気をもよおすタレントになりたいんです。

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立川志らくの『M-1』勇退は大ショック

――(笑)。この12月には、『M-1グランプリ』でランジャタイさんを絶賛した立川志らく師匠が、今年審査員を勇退するというニュースもありました。

伊藤:ショックでした。

国崎:大ショックでしたね。1週間は寝込んだんじゃないかな。

伊藤:まだそれほど経ってないですよ。(※取材は発表直後)

国崎:それぐらい麻痺してます。

伊藤:時間の感覚もわからないくらいの衝撃で。

国崎:ロックを聴いたときと同じで、無性に外に出たくなって走り出しましたから。「志らく~!」って。

あぁ~しらきの『THE W』での様子明かす

――さらに、事務所の先輩であるあぁ~しらきさんが『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)で強烈なインパクトを残したというトピックスもあります。

国崎:良かったですね。僕、しらきさんと一緒に現場に行ってたんですよ。大きな楽屋で、若い子たちが練習していました。人生が懸かってますからね。でもしらきさんだけ全く練習してなくて。ピリピリした空気の中、「食べ過ぎたかも」「腹痛い」「ヤバい」とか言ってトイレに行ってましたよ。でもかえって練習しなかったのがいい方向にいったんじゃないですかね。

伊藤:売れてほしいですね。いや、もう売れてるか。

――それでは最後に、まだ番組を見ていない方へメッセージをお願いします!

伊藤:収録途中で放心状態に陥るほど皆さんが全力を出してくれました。とんでもなくすごい番組になったので、まだの方は本当に見て欲しいです!

――ありがとうございました!

■ランジャタイ
伊藤幸司、国崎和也によるグレープカンパニー所属のお笑いコンビ。NSC東京校で出会い、互いの退学を機に2007年結成。幾つかの事務所やフリーでの活動を経ながら頭角を現し『M-1グランプリ2021』でファイナリストとなる。独特の世界観で繰り出すネタとハートの強さでファンを拡大中。