近年はTVerなど配信プラットフォームが充実し、視聴形態が変化しているが、鈴木氏は「シンプルにテレビじゃないもので、どこでも見られるようになったのはうれしいです。YouTubeは外で見られるのに僕らは部屋でしか見てもらえなかったのが、スマホで見てもらえるようになったら、やっと勝負できるぞ! と思うんです」と前向きにとらえているそう。

一方で加地氏は「“勝負できる”ってすごく良い意見ですよね。でも、ネットの配信プラットフォームができ始めて“テレビ終わった”とか言われたときに、“地上波の力見せてやる”って番組をやったことがあるんですけど、そういうライバル心みたいなのがあってもいいと思うんです。戦ってるほうが向上するし」と、対決姿勢の必要性も語る。

これに関連して、タイパ(=タイムパフォーマンス)重視の時代における番組作りについて聞かれると、加地氏は「僕は全く考えてなくて、むしろ逆で、長いのやってやろうと思って(笑)。今は長い尺より短い尺のほうが好まれると思うんですけど、テレビの文化がそれだけになっちゃうとよくないんで、しっかり振りがあって、起承転結があってみたいなのをやろうと、僕は逆らってます」とのこと。三浦氏も「本当に面白いものは飛ばされないので、一生懸命作るだけという思いで作ってます」と語る。

それに対して鈴木氏は「『充電させてもらえませんか?』という番組はレギュラーだと1時間、スペシャルだと2時間半という放送時間なんですけど、若い方が長く見てくれない特性があるとは思っているので、基本的には1分とか5分とか、短い区切りの中で面白くなるように編集をしています。その面白い部分が積み重なって30分、1時間、2時間半になっているという形で、頑張って流れを作っていく作業をしています」と意識しているそうだ。

  • 司会の枡田絵理奈アナ

枡田絵理奈アナ、地雷を踏む

そんな中、司会の枡田絵理奈アナは「私も子育てに追われて、限られた時間しかないと、30秒飛ばしとかしてます」とぶっちゃけると、「たぶんつまらない番組をご覧になってると思う(笑)」(三浦氏)、「見る番組のセンスがないんです(笑)」(加地氏)、「桝田さんの『クイズ☆タレント名鑑』は飛ばさず見てましたからね!」(鈴木氏)と集中砲火を浴びてしまうことに。

さらに、三浦氏から「番組を作るときは、どれだけ笑いをたくさん入れられるかというのを一番に作るんです」、加地氏から「飛ばされないようにって考えたことないです。その前に消されるとか、チャンネルを替えられるというのと戦ってきてるから」と畳みかけられ、枡田アナは「私は地雷を踏んでしまったようです…」と、自身の発言を後悔していた。