1987年のジョン・マクティアナン監督作『プレデター』で初登場した地球外生命体・プレデター。地球にやってきては狩猟として人間狩りをする“捕食者”プレデターは、その造形も相まって、強烈な印象を与えました。頭から出るドレッドヘアのような管、4つに分かれた口、奥まった目。それらを覆うマスクや鎧なども特徴的です。

アーノルド・シュワルツェネッガー主演の第1作から、ロサンゼルスを舞台にした第2作、さらにはエイリアンと戦うスピンオフ作品が作られました。その後も続編が作られています。

本記事では、この「プレデター」シリーズ全作品の見る順番を時系列とともに解説します。各作品のあらすじ・キャストについても紹介しますので、ぜひご一読ください。

「プレデター」シリーズを見るおすすめの順番を紹介します

「プレデター」シリーズを見る順番

「プレデター」シリーズの見る順番を理解するにあたり、まずはシリーズの公開順と時系列を把握しておきましょう。

「プレデター」シリーズの公開順

  1. 『プレデター』(1987年公開)
  2. 『プレデター2』(1990年公開)
  3. 『エイリアンVS.プレデター』(2004年公開)
  4. 『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(2007年公開)
  5. 『プレデターズ』(2010年公開)
  6. 『ザ・プレデター』(2018年公開)
  7. 『プレデター:ザ・プレイ』(2022年公開)

続いて時系列は以下のとおりです。

「プレデター」シリーズの時系列順

  1. 『プレデター:ザ・プレイ』(舞台設定:1719年)
  2. 『プレデター』(舞台設定:1987年)
  3. 『プレデター2』(舞台設定:1997年)
  4. 『エイリアンVS.プレデター』(舞台設定:紀元前2996年~2004年)
  5. 『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(舞台設定:2004年)
  6. 『ザ・プレデター』(舞台設定:2018年)
  7. 『プレデターズ』(舞台設定:2019年以降)

1987年に第1作が公開された「プレデター」シリーズですが、時系列でもっとも早い時代を描いているのは、2022年に制作された『プレデター:ザ・プレイ』で、1719年が舞台となっています。この作品で主人公が手にする武器が『プレデター2』にも登場しています。また、時系列とは関係ありませんが、第1作でアーノルド・シュワルツェネッガーが発したのと同じセリフを、この作品の登場人物も口にしているなど、過去作へのオマージュが感じられる作品です。

時系列的にもっとも後となる作品は、2010年に公開された『プレデターズ』です。実は、この作品がいつの時代にあたる作品なのかは明らかにされていないのですが、2018年の世界を描いた『ザ・プレデター』は『プレデターズ』よりも前の時代の作品とされているため、少なくとも2019年以降の出来事と考えてよさそうです。

「プレデター」シリーズを見るおすすめの順番

公開順と時系列を踏まえたうえで、映画「プレデター」シリーズは以下の順番で見ることをおすすめします。

  1. 『プレデター』(1987年公開)
  2. 『プレデター2』(1990年公開)
  3. 『ザ・プレデター』(2018年公開)
  4. 『プレデターズ』(2010年公開)
  5. 『プレデター:ザ・プレイ』(2022年公開)
  6. 『エイリアンVS.プレデター』(2004年公開)
  7. 『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(2007年公開)

やはり、最初に見るべきなのは、シリーズ第1作の『プレデター』です。その後、地球を舞台にした『プレデター2』、『ザ・プレデター』を楽しみ、次に宇宙のどこかが舞台となる『プレデターズ』を楽しむといいでしょう。エピソード0とも言える『プレデター:ザ・プレイ』は、シリーズの他の作品を見た後の方が、暗示されたつながりや皮肉な運命などもより楽しめるはずです。

スピンオフ作品である『エイリアンVS.プレデター』『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』の2作は、特に見なくとも問題はありません。しかし、紀元前2997年にプレデターが地球で行っていた儀式なども描かれているので、より深くプレデターのことを理解できるでしょう。また、このスピンオフ作品を見れば、プレデターのことを好きになってしまうかもしれません。

最新作まで完全網羅! 「プレデター」シリーズのあらすじ・キャスト一覧

ここからは、2023年時点で公開されている映画「プレデター」シリーズ7作品のあらすじやキャストを紹介します。

『プレデター』

あらすじ

ゲリラに誘拐された要人を救護するために南米のジャングルへと向かったエリート特殊部隊。彼らはジャングルで、皮を剥がれて木につるされるなど、残虐な殺され方をした死体を発見。最初はゲリラの仕業だと考えていたのだが、実はそこで残虐に人を殺していたのは、宇宙からやってきたプレデターだった。彼らは人間を狩猟していたのだ……。

出演/アーノルド・シュワルツェネッガー、カール・ウェザース、エルピディア・カリーロ、ビル・デューク、ソニー・ランダム
監督/ジョン・マクティアナン
公開年/1987年

ユーザーコメント

・「姿がはっきりしない得体のしれないものへの恐怖をアメリカで表現したらこういう感じ、というようなインパクトがあって、最初からグロテスクとは違うおもしろさがあった」(51歳男性)
・「『ターミネーター2』で大ブレイクする前のシュワちゃんが若々しく、少し演技も頼りないところがかえって新鮮」(55歳男性)
・「目新しい内容でワクワクした。あまり、プレデターが次から次に出てこない感じがいい。次回作になるとプレデターが出すぎな感じがする」(57歳女性)
・「アーノルド・シュワルツェネッガーとプレデターの一騎打ちがおもしろかったから」(49歳男性)
・「1作目はプレデターというものがよくわからない状態で見るので、ハラハラ感が大きくて、見ていて楽しい」(43歳女性)
・「見えない宇宙人という新しい発想が斬新で引き込まれてしまった。シュワちゃんもよかった」(51歳男性)
・「初代の残忍さや惨さはかなりのトラウマ級」(39歳男性)
・「ジャングルで見えない敵と格闘する場面は興奮した」(64歳女性)
・「見えない敵の恐怖がひしひしと伝わります」(55歳女性)
・「臨場感、恐怖感が違う。リアル」(36歳男性)
・「どんな映画でも、シリーズ物は初回がオリジナリティがあって一番おもしろい」(56歳男性)
・「宇宙から来る未知の怪物への恐怖がかきたてられる」(63歳男性)

『プレデター2』

あらすじ

1997年、ロサンゼルス。麻薬カルテルの戦闘現場にロス市警が踏み込む。そこには多数の死体が転がっており、警部補のハリガンは何か得体の知れないものの存在を感じていた。事件は連邦管轄となり、キース特別捜査官に引き継がれるが、納得できないハリガンは捜査を続ける。やがて彼は宇宙からやって来たプレデターの存在を知り、プレデターと戦うこととなる……。

出演/ダニー・グローヴァー、ゲイリー・ビューシー、ルーベン・ブラデス、マリア・コンチータ・アロンゾ、ビル・パクストン
監督/スティーヴン・ホプキンス
公開年/1990年

ユーザーコメント

・「舞台が、1作目のジャングルから都市に変わり、リアルさが増した作品でした」(63歳男性)
・「市街地での戦いが、緊迫感がある」(67歳男性)
・「一番ストーリー性に富んでいて一番見ごたえと満足感のあった作品だったので」(61歳女性)
・「主人公が印象的だったから」(42歳男性)

『プレデターズ』

あらすじ

気づくと空中から落下しており、なぜか知らない土地に集められた人間たち。傭兵、兵士、暗殺者、ヤクザ、死刑囚など、その素性や出身国もさまざまだ。彼らは未知のジャングルを歩くうち、そこが地球ではないこと、自分たちが何者かに狙われていることに気づく。そこは地球外生命隊・プレデターの狩り場で、彼らは獲物としてそこに連れてこられたのだ……。

出演/エイドリアン・ブロディ、ダニー・トレホ、トファー・グレイス、ローレンス・フィッシュバーン、アリシー・ブラガ、ウォルトン・ゴギンズ
監督/ニムロッド・アーントル
公開年/2010年

ユーザーコメント

・「プレデターの獲物として地球人が他の惑星に連れて行かれるという設定が斬新だった」(49歳女性)
・「それまでのシリーズとは違い、人気俳優に頼らずアイデアで勝負していたプレデター映画でおもしろかった」(54歳男性)
・「プレデターの襲撃にインパクトがあった」(67歳男性)
・「豪華なキャストで迫力がある」(47歳男性)

『ザ・プレデター』

あらすじ

元特殊部隊の傭兵・クインは宇宙船が地球に墜落する現場に居合わせ、プレデターのマスクを持ち帰り、アメリカに送る。それを開けたクインの息子・ローリーが、マスクを起動してしまった。クインはプレデターの存在を隠蔽しようとする秘密機関に軍刑務所に送られることになり、刑務所への道中でプレデターと遭遇。護送車に乗り合わせていた退役軍人受刑者たちとともに、プレデターと戦うこととなる。

出演/ボイド・ホルブルック、ジェイコブ・トレンブレイ、オリヴィア・マン、スターリング・K・ブラウン、トレヴァンテ・ローズ
監督/シェーン・ブラック
公開年/2018年

ユーザーコメント

・「落ちこぼれ軍人たちが力を合わせてプレデターを倒そうとする様子がおもしろかった」(49歳女性)
・「迫力があり、おもしろかった。こういうのが好みなので」(75歳男性)
・「すごく迫力があり、とてもおもしろかった」(58歳男性)
・「一番迫力と怖さがあったと思う」(48歳女性)

『プレデター:ザ・プレイ』

あらすじ

1719年、北米大陸グレートプレーンズ。コマンチ族の治療師でもあるナルは、空飛ぶ謎の物体を目撃する。その正体はプレデターの宇宙船だった。その頃、戦士がライオンに連れ去られたり、蛇が切り刻まれたりと不思議な出来事が起こっていた。ナルは異変を感じて集落を抜け出し、プレデターに襲われる。なんとか生き延びた彼女は、プレデターとの対決を決意する……。

出演/アンバー・ミッドサンダー、ダコタ・ビーヴァーズ、デイン・ディリーグロ、ミシェル・スラッシュ
監督/ダン・トラクテンバーグ
公開年/2022年

ユーザーコメント

・「女性の戦士がプレデターと戦うストーリーがおもしろい」(56歳男性)
・「コマンチ族の人々が、簡素な武器でプレデター相手に善戦するところがすごい」(49歳女性)

『エイリアンVS.プレデター』

あらすじ

南極の地中深くに発見された謎の熱源の調査に派遣された調査チームは、地下600メートルにあるピラミッドの中で地球外生命の痕跡を発見する。そこは地球外からやってきたプレデターが、クイーン・エイリアンに卵を産ませ、若いプレデターと戦わせる“成人の儀式”のための場だった。調査チームのメンバーは、一人またひとり、エイリアンとプレデターの戦いの餌食になっていく……。

出演/サナ・レイサン、ラウル・ボヴァ、ランス・ヘンリクセン、ユエン・ブレムナー、コリン・サーモン
演出/ポール・W・S・アンダーソン
公開年/2004年

ユーザーコメント

・「悪者同士の狩りバトル。プレデターがよく見えたため」(50歳男性)
・「エイリアンとの格闘という、当時としては斬新な組み合わせの妙を感じて、家族で興味津々で鑑賞できたから」(63歳男性)
・「プレデターと人間が手を組む話は斬新でおもしろかった」(31歳女性)
・「今までのシリーズの中でも、一番迫力のあるスケールの大きな作品だと思いましたので気に入っています」(35歳女性)
・「エイリアンとプレデターは最高のキャラクターである」(56歳男性)
・「まさかの夢の共演に恥じないできだった」(46歳男性)
・「異生物最強同士の戦いに興味があった。最高におもしろかった」(74歳男性)
・「迫力がすごくて終始見ごたえがあった」(45歳女性)
・「エイリアンとプレデターが戦うなんてどうなるのかおもしろかった」(45歳女性)
・「恐怖を覚える化け物同士の戦いとエイリアンの底知れぬ生殖能力の高さ」(74歳男性)
・「どちらもヒールキャラだが、この回の映画はプレデターと人が協力しあいエイリアンを倒すシチュエーションが新鮮で印象的であった。とてもおもしろかった」(54歳男性)

『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』

あらすじ

エイリアンに勝利し、宇宙船で母星に帰ろうとしたプレデター。だがその体内にはエイリアンが寄生しており、エイリアンとプレデターのハイブリッド「プレデリアン」が誕生する。宇宙船はコロラドの森の中に墜落し、エイリアンがそこで増殖を始める。エイリアンを駆除するために新たなプレデターたちも襲来し、人間はエイリアンやプレデターから逃げようとするが……。

出演/スティーブン・パスクール、レイコ・エイルスワース、ジョン・オーティス、ジョニー・ルイス、アリエル・ゲイド
監督/コリン・ストラウス、グレッグ・ストラウス
公開年/2007年

ユーザーコメント

・「初回作は人間の兵士との闘いでしたが、これは強敵エイリアンとの闘いなので新鮮な印象です。このシリーズは対戦相手やストーリーを変えてマンネリ感を脱してきたと言えます」(73歳男性)
・「映像がリアルでとにかくグロかった」(49歳男性)
・「先が読めなくておもしろかった」(31歳女性)
・「獰猛な2種族のバトルが興味がある」(76歳男性)
・「グロかったけれどおもしろかった記憶がある」(51歳女性)

最高傑作はどれ? 「プレデター」シリーズの人気作品ランキング

「プレデター」シリーズの映画7作品を対象とした人気ランキングは以下のようになりました。

1位『プレデター』(46.7%)
2位『エイリアンVS.プレデター』(22.9%)
3位『ザ・プレデター』(11.2%)
4位『プレデター2』(6.5%)
5位『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(6.1%)
6位『プレデターズ』(5.6%)
7位『プレデター:ザ・プレイ』(0.9%)

1987年公開の『プレデター』が46.7%の支持を集めて1位となりました。やはり、シリーズ第1作ということもあり、多くの人の印象に残っているようです。また、プレデターが見せる狩猟の残虐さ、光学迷彩といったガジェットの斬新さに対する驚き、『ターミネーター2』で大ブレイクする前のアーノルド・シュワルツェネッガーのスター性なども、この作品の魅力につながっているのかもしれません。

ちなみに、この作品で兵士のホーキンスを演じているシェーン・ブラックは2018年の『ザ・プレデター』で監督を務めています。『プレデター』で流れた曲を『ザ・プレデター』でも使用しており、第1作への敬意や愛情が感じられます。

「プレデター」シリーズを視聴できる動画配信サービス

「プレデター」シリーズを初めて見るという方や、前に見たことはあるけれど、一気に見直したいという方は、定額制の動画配信サービスで視聴するのがよいでしょう。

2023年12月時点で「プレデター」シリーズが見られる主な動画配信サービスとしては以下があります。

Amazon・プライム・ビデオ

  • 『プレデター』(レンタル)
  • 『プレデター2』(レンタル)
  • 『プレデターズ』(レンタル)
  • 『ザ・プレデター』(レンタル)
  • 『エイリアンVS.プレデター』(レンタル)
  • 『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(レンタル)

ディズニープラス

  • 『プレデター』
  • 『プレデター2』
  • 『プレデターズ』
  • 『ザ・プレデター』
  • 『プレデター:ザ・プレイ』
  • 『エイリアンVS.プレデター』
  • 『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』

ディズニープラスでは、最新作『プレデター:ザ・プレイ』を含むすべての作品を、定額料金で見ることができます。

Amazon・プライム・ビデオでは『プレデター:ザ・プレイ』以外の作品が配信されていますが、どれもレンタルになりますので注意しましょう。

「プレデター」シリーズの見る順番や人気ランキングを紹介しました

「プレデター」は、紀元前から何度も地球に訪れ、エイリアンや地球人たちを狩猟してきた地球外知的生命体です。高度な文明や武器を持っているにも関わらず、その狩猟スタイルは泥臭く、足を使って追い詰めていくというもの。そこには、彼らの狩猟の美学があるのです。

シリーズ第1作では残虐な謎の捕食者だった彼らですが、シリーズを重ねるうち、だんだんと魅力的な悪役として愛すべき存在になっていきました。エイリアンと並ぶ人気宇宙生命体であるプレデター、彼らはこれからもスクリーンで活躍してくれることでしょう。どの作品も名前が似ているのでややこしいですが、間違えて違う作品を見てしまったとしても、きっと問題なく楽しめるはずです。

調査時期:2023年12月15日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女合計302人(男性: 228人、女性: 74人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビに還元されることがあります