ABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『たとえあなたを忘れても』(22:30~)がこのほどクランクアップを迎えた。きょう17日には最終回が放送される。

  • 左から岡田結実、萩原利久、堀田真由、風間俊介 (C)ABCテレビ

■堀田真由×萩原利久『たとえあなたを忘れても』

ABCテレビが2023年4月に新設した「日曜22:00枠ドラマ」の第3弾は、『神様、もう少しだけ』(98年)でHIVを、『ラスト・フレンズ』(08年)でDVや性同一性障害を題材に取り入れ、苦難の中の純愛を描いてきた脚本家・浅野妙子氏の書き下ろし恋愛ドラマ。夢を失い生活苦に陥ってしまった美璃(堀田真由)と、記憶を失ってしまう“解離性健忘症”という障害を抱えながらも、キッチンカーを運営し懸命に生きる空(萩原利久)の恋物語を、神戸ロケの美しい映像で紡いでいく。

先週放送された第8話では、またしても記憶を失ってしまった空と、それでもそばにいようと決意する美璃の姿が描かれた。物語の終盤では、実は、空が記憶を失ったふりをして美璃から離れようとしていたことも明らかに。ようやく想いを通わせた2人に安心したのもつかの間、ラストシーンでは、ある家で目を覚ます空の姿が。2人の写真が壁一面に貼られた部屋で立ち尽くす意味深なシーンで幕を閉じた。今夜の最終話では、2人が“ある答え”に辿り着く。果たしてどのような結末を迎えるのか。

■堀田真由・萩原利久・風間俊介・岡田結実がクランクアップ

そんな今作は、先日、美璃と空、保(風間俊介)、沙菜(岡田結実)がそろったシーンでクランクアップ。スタッフからそれぞれに花束が手渡された。空に想いを寄せていた幼馴染・沙菜を演じた岡田は、「苦しいシーンの多い役どころで辛い時もありましたが、現場に来ると、個性豊かすぎる面々がそろっていて……(笑)。楽しい日々でした」と笑顔でコメント。美璃の従兄妹の心療内科医・保を演じた風間は「神戸に行く度にみんなの顔を見ていたので、これからも神戸に行く度にこの作品を思い出す……そんな時間でした。また別の現場で会った時は神戸での思い出話をしましょう!」と、撮影期間を振り返った。

記憶障害のある空を演じた萩原は、自身の役を「今までトップクラスに難しかったと思います。初めてのこともたくさんあって」と思い返しながら、「スタッフやキャストの皆さんに支えられて今日までやってこられました。いい経験をたくさんさせてもらえたので、次以降の作品で活かして、またお会いできるように頑張ります」と、深々とお辞儀を。

そして、主人公の美璃を演じた堀田は、「神戸での撮影は大変なこともあったと思います。が、神戸に戻るのが嫌だなと思ったことは一度もなくて。それはスタッフの皆さんや、お芝居含め、お人柄がどんどん好きになるキャストの皆さんと一緒に過ごせたからです。そのおかげで美璃として真ん中に立たせてもらえました」と感慨深げな表情をのぞかせる。役については「本当に難しくて、毎日“これでいいのかな?”と静かに心折れる瞬間がたくさんありました」と振り返り、相手役を務めた萩原に「どんな瞬間も助けていただいて、最後まで一緒に戦ってくれてありがとうございました」と感謝を伝える一コマも。最後に笑顔で「お疲れ様でした!」と呼びかけると、温かな拍手が巻き起こり、和やかな雰囲気の中で幕を閉じた。

今作のBlu-ray&DVD-BOXが、2024年4月5日に発売されることが決定。本編映像のほか、メイキングや制作発表会見、キャストによるスペシャル座談会の様子など、映像特典も満載となっている。

【編集部MEMO】最終回あらすじ
「たとえあなたが私を忘れても、私はいつまでも、あなたを愛し続ける」――何度も傷つきながら、ようやく自身の心の核心にたどり着いた美璃(堀田真由)は、空(萩原利久)との結婚を決意。空も、また記憶を失ってしまう怖さを含め、“生きている実感”を与えてくれる美璃とともに、これからの人生を歩んでいく覚悟を決める。美璃たちの大胆な決断は、保(風間俊介)や沙菜(岡田結実)を驚かせる。だが、覚悟の深さを知った二人は、その想いを尊重し、門出の後押しをしてくれる。ところが、美璃の母・ゆかり(加藤貴子)は猛反対。記憶を失う可能性のある空に結婚の責任は果たせないと考え、厳しい言葉で詰め寄る。一方、空の母・理佐子(檀れい)は…。