俳優のムロツヨシが、14日に都内で行われた映画『身代わり忠臣蔵』(2024年2月9日公開)の完成報告会見に永山瑛太、原作者の土橋章宏氏、河合勇人監督とともに登壇した。

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同作は土橋章宏氏による同名小説の実写化作で、同氏が脚本も担当する。嫌われ者の旗本、吉良上野介(ムロツヨシ)が城内で恨みを募らせた赤穂藩主に斬りつけられ、お家取り潰しの危機に両家とも大ピンチ。吉良家家臣からは殿にそっくりな弟・孝証(ムロツヨシ)を身代わりにして、幕府を騙し抜く策が提案される。一方切腹した赤穂藩の部下、大石内蔵助(永山瑛太)は、仇討の機会をうかがっているような、いないようなという状況で、世紀の大芝居「身代わりミッション」が幕を開ける。

■ムロツヨシ、次回の坊主は「特殊メイクをするぐらいなら剃る」

今作で主人公・吉良孝証とその兄・吉良上野介を1人2役で演じたムロ。会見にも劇中で披露した坊主の特殊メイク姿で登場した。ムロは「映画の撮影は朝からなんですが、特殊メイクをする人間はそれよりも早く(現場に)入らなきゃいけない……京都の朝は暗かったですね」と振り返る。完成まで1時間近くかかるそうで、「この『身代わり忠臣蔵』が終わったら二度と特殊メイクはしないぞ、と……特殊メイクをするぐらいなら、剃るぞ! と特殊メイク班にぶつけた」と次回は自毛を剃ると宣言したそう。しかし、「後に大河ドラマでまた(坊主)……。普通は羽二重なんですが、なぜか僕の役だけ特殊メイク。同じチームが来たものですから、1年の付き合いになってしまった(笑)」と笑いを誘った。

また、撮影で大変だったことについて聞かれると、ムロは「去年の京都は寒かった。まさか川に入るとは」と話し、報道陣を驚かせる。「CGというものがありますから……まさか1月の気温の寒い日に本物の川に入るとは思わなかったですね……」と苦労をにじませた。ただ、現場ではムロのために対策も取られていたそうで「テントサウナというものを用意してくれたんです。ですけど、川に入った後にサウナに入って、出てきたらより寒いんですね(笑) せっかく準備してくれたから入らなきゃというスタッフさんの気づかいに応えたい自分との葛藤でした。死ぬほど寒かった!」と思わぬ苦労を明かした。

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