こども家庭庁は、日本の未婚化や晩婚化が進み、少子化が大きな社会的課題になっている中、不妊症に悩む夫婦やパートナーが不安を感じることなく不妊治療を行えるよう、社会全体が不妊へしっかりと向かい合い、理解ある社会の実現を目指すべく、「不妊症・不育症のこと オンラインフォーラム」を開催した。

ゲストは、不妊治療を乗り越え、現在二人のお子さんがいる川崎希&アレク夫妻。パートナーがお互いを理解することの大切さや仕事と不妊治療の両立の難しさ、また、周囲の理解や支えの重要性などを語った。

フォーラムでは、MCとしてフリーアナウンサーの登坂淳一さんが登壇、川崎希&アレク夫妻を実際に診療されていた加藤レディスクリニック院長の加藤恵一先生やNPO法人Fine ファウンダー・理事の松本亜樹子理事、さらに妊活メディア『赤ちゃんが欲しい』の大隅優子編集長も参加し、様々な立場の方から不妊症・不育症にまつわるトピックが話し合われた。

フォーラム中に行った視聴者アンケートでは、「仕事との両立が難しい一番の要因は何か?」という質問に、「通院回数の多さ」という回答が最も多く寄せられた。

多方面で活躍されている川崎さんからも、「治療は行きたい日に行くわけではなく、ホルモンの関係で急に病院へ行かなければいけなくなったり、予定していた日がずれてしまうこともあったので、スケジュール調整はやっぱり大変でした。特に、長男の時は体外受精の移植をする日とテレビ収録の日が被ってしまい、午前中に移植をして、すぐ午後の収録に行かなければならず、とても不安でした。」と、印象深い思い出と合わせて自身の経験を振り返っていた。

また、「不妊治療中、友人や同僚にしてもらって嬉しかったことは?」という設問に対しては 「無理に声をかけずに見守る」という回答が最も多く、これに対し川崎さんは「『あ、そうなんだ。』と軽く流してくれるくらいが丁度いい。」と、必要以上に心配しないでほしいと語った。

大隅編集長は「ランチや飲み会など、気にせず声をかけてもらえたのが嬉しかったという声もある。」と、普段通り自然に接することで気が楽になる人もいると話した。