原作・古舘春一氏による漫画『ハイキュー!!』は、バレーボールを通して成長する高校生の姿を描いた青春スポーツ作品です。2012年より約8年半にわたり『週刊少年ジャンプ』にて連載され、コミックスの累計発行部数は2023年時点で6,000万部を超えています。
2014年から放送されたTVアニメシリーズは第4期まで放映。そのほかにも舞台やゲーム、スピンオフなどでも展開され、原作が完結してもなお話題が尽きない人気作です。
『ハイキュー!!』には多くのキャラクターが登場しますが、いわゆるヒール(悪役)がいないことも特徴の一つです。そこで今回、マイナビニュース会員の男女406名を対象に、漫画『ハイキュー!!』の中で好きなキャラクターについてアンケート調査を実施。人気キャラのランキングを作成するとともに、そのキャラクターたちの魅力を紹介していきます。
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『ハイキュー!!』の人気キャラクターランキング【2023最新】
マイナビニュース会員に漫画『ハイキュー!!』に登場するキャラクターの中で好きな人物を選んでもらったところ、ランキングはこのような結果になりました。
1位 日向翔陽(41.3%)
2位 影山飛雄(17.5%)
3位 澤村大地(4.4%)
3位 清水潔子(4.4%)
5位 菅原孝支(2.9%)
5位 田中龍之介(2.9%)
7位 東峰旭(1.9%)
7位 縁下力(1.9%)
9位 西谷夕(1.5%)
9位 月島蛍(1.5%)
9位 武田一鉄(1.5%)
9位 及川徹(1.5%)
9位 尾白アラン(1.5%)
14位 山口忠(1.0%)
14位 池尻隼人(1.0%)
14位 黄金川貫至(1.0%)
14位 牛島若利(1.0%)
18位 谷地仁(0.5%)
18位 岩泉一(0.5%)
18位 大平獅音(0.5%)
18位 黒尾鉄朗(0.5%)
18位 孤爪研磨(0.5%)
18位 赤葦京治(0.5%)
18位 大将優(0.5%)
18位 宮侑(0.5%)
『ハイキュー!!』の人気キャラクター一覧
ここからはトップ10にランクインした人物の特徴や魅力、回答者が選んだ理由を紹介していきます。
日向翔陽
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バレーの世界ではひときわ小柄な日向ですが、誰よりもコート上を駆け回り、飛び跳ね、大きな選手にも劣らない活躍を見せます。入部当初は、経験も実力も他の選手から大きく後れを取っていたものの、脅威的なスタミナとやる気ですぐにチームの主軸となりました。努力家で一生懸命で、それでいて周りのすごさを認められる素直さも持ち合わせているからこそ、多くの読者から好感を持たれるのでしょう。
・「不利な体格でも努力して活躍しているから」(68歳男性)
・「フィジカルにディスアドバンテージがあるにも関わらず、持ち前の負けん気と不屈の精神で努力をしている姿に心打たれたから」(30歳男性)
・「小さいのに強いというところが心動かされるから」(74歳男性)
・「やんちゃで派手そうなキャラクターであるが、内に秘める仲間思いなところ、熱血漢な部分がよいと思います。友情と情熱を持つ少年作品らしいキャラだと思います。グッズもいくつかは買った」(35歳男性)
・「努力家で一生懸命なところが心惹かれる。変人速攻など多彩なプレーも格好いい。相棒の影山とのコンビも息ぴったりでとてもよいと思う」(54歳男性)
・「身長が低くても、それを武器に活躍してる姿がかっこいいから」(33歳男性)
・「小さな体を駆使して、強者と渡り合っているところ」(58歳男性)
・「身長がそんなに高くないのにすごいジャンプ力で高校バレー界を席巻していること」(40歳男性)
影山飛雄
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能力、センス、熱意、そのどれもが他を圧倒する天才セッター。中学時代はチームメイトと相容れず、思うような成績を残せていません。しかし、烏野でチームプレイを知れたことで、独裁的なプレイは減っていきます。春高の直前には、全日本ユースの強化合宿に召集されるほどの実力者に上り詰めました。バレー一筋のストイックさと、普段は意外と抜けているギャップも人気の一因になっています。
・「外見も中身も自分が一番好きなタイプだから」(51歳女性)
・「体格、能力、心構え。どれをとっても超一流でありつつも、自分が認めた人物とは協力を惜しまないという組織にとってはとてもありがたく頼りになるキャラだから」(62歳男性)
・「情熱を持って取り組んでいるのがひしひしと伝わるから」(36歳男性)
・「影山がいなければ、みんなが輝かない」(60歳男性)
・「能力もありイケメンだから」(49歳女性)
澤村大地
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烏野の精神的支柱である頼れるキャプテン。レシーブがうまい澤村は、攻撃型チームの烏野において、守備の面で非常に重要な役割を担っています。チームメイトになっても敵対心を燃やす1年生をまとめ、暴走しがちな2年生を制御する手腕はお見事。烏野が仲間意識の強いチームへと成長したのは、澤村の影響が大きいと言えるでしょう。
・「当然日向・影山も好きなキャラですが、やはり澤村がチームを支えているからこそだと感じるので外せないキャラですね」(51歳男性)
・「高校生ながらリーダーとしてしっかりと構える心を持っているところ。バレー部のお父さん役をきちんとこなしていると思う」(34歳女性)
清水潔子
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クールで、自身の仕事をテキパキとこなす優秀なマネージャー。口数は少なく、選手たちとのやり取りは最低限。しかし、試合前には選手たちに精一杯の激励を送ったり、自身の引退後を考え新たなマネージャーを勧誘したりと、バレー部を大切に想っている姿が描かれています。新人マネージャーの谷地が入部してからは表情が豊かになり、新たな一面が見えたことで人気が高まりました。
・「なんとなく清水潔子の登場回は印象深くて真っ先に思い浮かんだ」(51歳男性)
・「同性から見ても素敵」(45歳女性)
菅原孝支
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烏野の副キャプテン。観察眼や分析力、気配りに長けていて、選手一人一人の性格や調子にも配慮しながら攻撃を組み立てられる司令塔です。面倒見がよく、親しみやすい人柄のため、後輩からも懐かれています。影山が入部してからは控えセッターとなりますが、全国大会でも通用する実力の持ち主です。澤村同様、チームプレイや協調性を重視しながらチームを支えています。
・「泣きぼくろのあるキャラが好きだから」(24歳女性)
・「副キャプテンで優しい」(43歳女性)
田中龍之介
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烏野の次期エース。現エース・東峰のようなパワーはないものの、追い込まれても折れない強靭なメンタルが強みです。体格・身体能力は人並みですが、スパイクの打ち分けやジャンプサーブの強化に余念がなく努力を惜しみません。男気があり義理堅い性格のため、先輩を敬い、後輩の面倒を見る姿も見られます。裏表のない真っすぐな性格が人気につながっているのでしょう。
・「キャラが一番自分好みだから」(41歳女性)
・「イケメンでかわいらしくもあるから」(40歳女性)
東峰旭
烏野のエース。烏野では貴重なパワー型選手ですが、性格は気弱。メンタルの弱さが原因で一時部活を離れていますが、復帰してからは徐々に精神面が強化されプレイに安定感が出ました。スパイクに限らず、長身を生かしたブロックや力強いジャンプサーブも東峰の立派な武器です。いくつもの挫折と敗戦を繰り返した結果、春高ではひっそりと覚醒し、まるで別人のような落ち着きとエースらしさを発揮しました。
・「キャラクターがかっこいいと思うから」(36歳男性)
・「バレーボールをやっていたので注目していました」(53歳男性)
縁下力
烏野のウイングスパイカー。控え選手ではあるものの、春高の地区予選では負傷した澤村の代理を務めあげ、動揺した空気を見事に仕切り直す活躍を見せました。責任感が強く穏やかな性格ですが、必要なら厳しい対応もできる人物です。つらい練習から逃げ出した過去に負い目を感じながらも頑張る姿に、親近感を覚えた読者もいるのではないでしょうか。
・「その名の通り、縁の下の力持ち。どんなポジションもそつなくこなす技術がある」(61歳男性)
・「名前が『イケてる~っ!』って感じだから」(53歳男性)
西谷夕
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「烏野の守護神」の異名を持つリベロ。中学時代にベストリベロ賞を受賞するほどの実力者で、優れた能力を烏野でも発揮しています。普段はテンションが高く、ムードメーカー的存在の西谷ですが、試合中の集中力は驚異的でプレイには安定感があり静かです。非常に男らしい性格で、チームメイトはもちろん、対戦相手までも惹きつける魅力があります。ポジションへの誇りが強く、向上心を忘れない姿勢に人気が集まるのでしょう。
・「リベロという渋いポジションで完璧な仕事をこなす姿がカッコイイ。小さい体からは想像できない男前さ」(43歳女性)
・「エースに『何も気にせず打て』と言えるところ」(49歳男性)
月島蛍
烏野で最も高身長のミドルブロッカー。鋭い観察眼を持ち、試合の流れや雰囲気に左右されることがない冷静沈着な選手。スタミナやパワー不足を補えるほどの頭脳があり、直感で動く日向とは対照的です。入部当初は、本気で全国を目指すチームメイトとは一線を引く様子でしたが、春高予選の白鳥沢戦を機にバレーにはまっていきます。試合中に生き生きと相手を煽る表情や、時々見せる熱い一面も月島の人気の一因です。
・「クールなとこもあるが、とてもかっこいい」(54歳男性)
・「同じチーム内なのに、主人公のライバル的キャラだから」(44歳男性)
武田一鉄
烏野バレー部の顧問。バレー素人のため、就任当初はルールブック片手に勉強しながら練習に顔を出していました。技術的な指導はできないものの、鳥養コーチを引き入れたり、練習試合を組んだり、東京の強豪校との合宿を取りつけたりと、顧問の役割を十分すぎるほど果たしています。基本的には温厚で生徒たちの自主性を尊重しますが、ここぞというときには正しい方向へと導ける頼れる先生です。
・「やはり一番好きなキャラクターなので」(46歳男性)
及川徹
青葉城西のキャプテン。影山の中学時代の先輩で、ベストセッター賞を受賞するほどの実力者です。しかし、及川に影山のような天才的な技術や能力はありませんでした。及川の武器である高精度で超強力なサーブと、仲間の力を最大限引き出すトスは、彼の努力の賜物といえます。バレーへの誠実さや努力家な一面が、多くの読者に支持されているのでしょう。
・「地味だと感じますが、いいキャラです」(68歳男性)
尾白アラン
稲荷崎高校のエース。全国で5本の指に入るといわれるスパイカーです。圧倒的なパワーから放たれる強烈なスパイクは、3枚ブロックも吹き飛ばすほどの威力があります。スパイクのみならず、サーブやレシーブの能力も高いバランスの良い選手です。宮兄弟を筆頭に、個性の強いチームメイトのボケを一人でツッコんでいくコミカルな姿に、親しみを感じた読者も多いでしょう。
・「なんとなく、雰囲気というか見た感じが知り合いに似ていて、毎回かなり気になるから」(57歳男性)
漫画『ハイキュー!!』とは
「小さな巨人」と称された一人の選手に憧れた主人公・日向翔陽が、チームメイトとともにバレーボールを通して成長する姿を描いた青春スポーツ漫画です。
『ハイキュー!!』は挫折や敗北から学び、強くなる姿にスポットを当てています。そのため、日向は一度も春高優勝を果たせていません。それでも腐らず、挑戦を続ける姿が多くの読者に勇気を与えているのでしょう。
実現不可能な必殺技や超常現象は登場せず、現実的でリアルな試合展開であることも読者を惹きつける魅力の一つです。
なお、物語のクライマックスの一戦となる烏野対音駒戦は、2024年2月に『劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦』として公開が決定しています。
『ハイキュー!!』の歴代人気キャラをランキング形式で紹介しました
挫折や葛藤を繰り返しながら、バレーボールに挑戦し続ける若者たちの成長を描いた漫画『ハイキュー!!』。登場人物の誰もが本気で全力を注いでいるからこそ、それぞれに魅力があり人気が集まるのでしょう。
『ハイキュー!!』に登場するキャラクターたちは、衝突することもあれば、泣くこともあります。悩んだり、逃げだしたりする場面も描かれました。そのリアルな姿に共感を覚える読者も少なくありません。誰もが主人公になりうる作品だからこそ、注目するキャラクターを変えると、そのたびに新たな発見があり何度も楽しめる作品です。
2024年2月に公開される劇場版をより楽しむために、改めて原作を読み返してみてはいかがでしょうか。
調査時期:2023年10月31日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女合計406人(男性: 323人、女性: 83人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート
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