女優の門脇麦が、来年1月スタートの日本テレビ系ドラマ『厨房のありす』(毎週日曜22:30~)に主演することが20日、明らかになった。King & Princeの永瀬廉と大森南朋が共演する。

  • (左から)永瀬廉、門脇麦、大森南朋

門脇が演じるのは、「料理は化学です」が口癖の自閉スペクトラム症の料理人・八重森ありす。自閉スペクトラム症の特性から、頑固でこだわりが強く、人とのコミュニケーションは苦手。しかし、驚異的な記憶力の持ち主で、特に大好きな化学においては膨大な知識を持ちあわせている。食材の栄養素や調理工程の化学変化の知識から、それぞれの客に合った、おいしくて癒やされる“やさしいごはん”を作り出す天才料理人だ。

そんなありすの料理店「ありすのお勝手」にバイトとして転がり込む謎の青年・酒江倖生を演じるのが永瀬。一見、すれていて無愛想な倖生だが、根は心優しく、ありすの行動や言動に戸惑いながらも、徐々に寄り添い、支えるようになっていく。

そして、ありすの父親で有機化学を教えるゲイの大学教授・八重森心護役を演じるのは、『続・平成夫婦茶碗』(02年1月期)以来、22年ぶりの日本テレビ出演となる大森。3歳でありすを引き取り、大きく深い愛情でありすを見守り育ててきた“ゲイのお父さん”心護の想いとは…。

今作は、舞台演出家、映画監督でもある玉田真也氏脚本のオリジナル作品。ハンディがあったり、マイノリティだったり、それぞれに生きづらさを抱えた登場人物たちの心温まるヒューマンドラマでありつつ、ある事件の謎を解き明かすミステリーの側面もある。

コメントは、以下の通り。

■門脇麦 コメント

私自身も大好きなお料理がたくさん出てくるドラマです。
私が演じるありすは自閉スペクトラム症でコミュニケーションを取るのは苦手だけど料理で人と繋がりたいと、不器用ながらに一生懸命な女の子です。
料理を化学式で説明するシーンも多く、恐らく噛みまくってしまうのではないかと今から危惧しているほどセリフが少しややこしそうです。でも、脚本家の玉田さんが紡ぐ、どうしたってほっとしてしまうセリフや、胸が温かくなるストーリーが冬にぴったりの、心がほっこりするドラマになるのではないかと今からワクワクが止まりません。
永瀬さん、大森さんをはじめとするキャストスタッフの皆様と良い作品にすべく日々邁進したいと思います。皆様にも優しさがじんわり伝わる作品になりますように。

■永瀬廉 コメント

昨年の「新・信長公記」に続いて、また日曜ドラマに出演できるのが嬉しいです。
僕は全く料理をしないのですが、台本を読んで、“化学”という目線で料理を捉えているのが、とても新鮮でした。たくさんの料理が登場するので、撮影中はドラマの料理だけでおなかいっぱいにできそうで、楽しみです(笑)!
僕が演じる倖生は、ありすの元に住み込みバイトとして現れるミステリアスな青年。人との距離の取り方が不器用で、不愛想に見られがちな感じですね。僕も結構、人見知りですが本当は寄り添いたいタイプ(笑)。でも、寄り添いたい気持ちが相手にうまく伝わらなかったりするところが、倖生と似ているかもしれないです。
初めてご一緒する門脇さん、一度共演させて頂いている大森さんとのお芝居を、そして美味しい料理を、精いっぱい楽しみたいと思います!
温かい気持ちになれてクスッと笑える作品ですので、倖生はなぜ、ありすの元にやって来たのか? という謎に注目してもらいつつ、皆さん楽しみにお待ちください!

■大森南朋 コメント

このドラマはユニークな角度から、様々な特性を持った人たちに踏み込んでいくお話です。“化学者でゲイ”という役柄は、自分とは異なる部分も多くありますが、人間的に持っている大きく深い部分での共通点を大切に演じていけたらと思います。
ドラマに出てくる料理も楽しみにしていてください! 料理は普段あまりしませんが、食べる方では、サバの塩焼き、お蕎麦などが好きで最近はヘルシー路線です。強いて言うなら得意料理は餃子。といっても包むことに特化しているので、これを料理と呼んでよいものか分かりませんが(笑)
素晴らしい面白いキャストが集まっています。このメンバーでどんな化学反応を起こせるか、とてもワクワクしています。
色々な謎が途中で明かされていくところも大きな見どころになりますので、ぜひ楽しみにしていてください!

■鈴間広枝プロデューサー コメント

ありすという難しい役もきっと繊細にキュートに演じて下さる!と信じてやまない大好きな門脇麦さん。かっこよさと儚さをはらむ倖生に、華があるのに影もある唯一無二の空気をまとう永瀬廉さん。そして、ありすを包み込む大きな愛の人・心護に、おだやかな包容力のあるお芝居が魅力の大森南朋さん。こんなに素敵なキャストの皆さまにご参加頂き、撮影が待ち遠しいです!

自閉スペクトラム症の主人公、セクシャルマイノリティの父親が登場する本作。制作にあたり、たくさんの当事者の方々、ご家族、医療・福祉関係の皆さまが取材にご協力下さいました。本当にありがとうございます。共通する想いは「ちゃんと知ってほしい」ということ。その想いを大切に、脚本の玉田真也さんと、素晴らしいキャストの皆さまと共に、スタッフ一同、1シーン1シーン丁寧に制作して参ります。

そして、この物語は、けっして特別な世界のお話ではありません。仕事、恋、子育て、対人関係やコンプレックスに悩むすべての方へ。ありすと彼女を取り巻く人々の生き方や言葉たちが、心のカサカサやチクチクを、少しでも癒やすお手伝いができたら。また、秘密を抱えた登場人物たちの人間関係も見どころになりますので、ミステリーとしても存分にお楽しみ頂ける作品にいたします! ひとりでも多くの方に受け取って頂けたら幸いです。

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