グロービズは11月8日、「社会人・組織における学習実態及びデジタルリスキングへの意識調査」の結果を発表した。調査期間は4月28日~30日、調査対象は20歳~59歳の正社員・人事担当者、有効回答は1,464人。

  • 社会人の学習習慣

まず、社会人の学習頻度を調べると、62%が「学習は行っていない」と回答。さらに調査結果と学習習慣の有無を分析したところ、学習習慣には「キャリア目標」「スキルに対する課題意識」「役職」「年収」が相関していることがわかったという。

  • 学習習慣に相関する要因

また、将来のキャリア目標がない社会人は59%に上り、「個々人が学習習慣を持つにあたっての難しさ」も浮き彫りになった。

  • 社会人のキャリア目標有無

次に、学習内容に関する意識について調査。人事が社員に学んでほしいことは、1位「部下とのコミュニケーション」、2位「部下の育成・キャリアサポート」、3位「チームマネジメント」となった。

一方で、社員が課題に感じていることは、1位「Excel,Word,Power Point等での資料作成・分析」、2位「論理的にわかりやすく考えをまとめる力」、3位「上司とのコミュニケーション」となり、両者の間にギャップがあることが判明した。

  • 社員全体:人事の期待学習内容と社員のスキル課題

さらに、会社・部署でのDX・デジタル化の取り組み状況を調べたところ、過半数の56%が「取り組みがない」・「わからない」と回答。そして、人事担当者は特にDX・デジタル化と組織との関係性を学んでほしいと考えていたのに対し、社員は課題意識が低く「特に課題はない」(38%)が最多となるなど、ここでも両者の意識の差がみられた。

  • 全体:人事の期待学習内容と社員のデジタルスキル課題